公式記録・観戦記

1999 Jリーグ ヤマザキナビスコカップ 1回戦 第1試合

1999/4/7 19:00キックオフ 仙台スタジアム
[入場者数]3,674人 [天候]雨、弱風、8.0℃/55% [ピッチ]全面良芝、水含み [試合時間]90分

ベガルタ仙台 1(1−0)
(0−2)
2 サンフレッチェ広島
23分:中島得点54分:久保
80分:森保

高橋 範夫GK下田 崇

花山 英二
(ラフ)ドゥバイッチ
渡辺 佳孝
DFポポヴィッチ
伊藤 哲也(反スポーツ)
上村 健一

千葉 直樹
ニクソン
斎藤 克幸
中島 浩司
伊藤 壇
MF桑原 裕義
沢田 謙太郎
古賀 聡
藤本 圭税
吉田 康弘

高田 純
瀬川 誠
FW久保 竜彦
ヴィドマー

石川 研(GK)
山路 嘉人(DF)
千葉 泰伸(MF)
(ラフ)御厨 景(MF)
阿部 良則(FW)
SUB佐藤 浩(GK)
フォックス(DF)
森保 一(MF)
服部 公太(MF)
山口 敏弘(MF)(異議)

斎藤→御厨[53分]
高田→阿部[55分]
ニクソン→山路[73分]
交代[57分]藤本→山口
[68分]吉田→森保
[72分]ポポヴィッチ→フォックス




日曜日の陽気はどこへやら。寒ーいナイトゲームとなったナビスコ・カップ、対サンフレチェ広島戦。
入場者は3600人とやや寂しいが、天候を考えればいたしかたないか。
寒さを吹き飛ばす内容が欲しいところだが・・・

先発は上記の通り。3日前の対札幌戦が延長だったこともあってか、DFのドゥバイッチ、MFのニクソンという要の選手以外は若手が多く起用されたベガルタ。
対する広島は、通常のJ1の先発メンバーにほぼ準じているようだ。
若いベガルタがどこまで通用するか・・・

試合は予想通り、広島優勢で展開する。
ベガルタは2トップ以外は全員守備に回り、2トップへのロングボールで攻撃の形を作るのが基本型。
しかし前半15分頃からは徐々に中盤でもボールを回す展開が見られるようになる。

この前半15分頃からしばらくが、最もベガルタのリズムが良かった時間帯だった。

そしてその時間帯にゴールが生まれた。
前半23分、左サイドからのCKを中島がヘッドで合わせて先制ゴール!
先日の対札幌戦とは異なり、数少ないチャンスを確実にものにできたのが嬉しい。

しかし広島もJ1の意地がある。
前半40分あたりからは怒涛の攻撃が始まる。
ここまでは必死の守備で広島にほとんどシュートチャンスを与えなかったベガルタだが、立て続けの波状攻撃を受ける。
しかし、GK高橋のファインセーブと全員守備でなんとか前半を無失点で乗り切る。
サポーターも大喜び。
後半はさらに冷え込んできた上に、開始から雨が降り出す最悪のコンディション。
あと45分を無事に乗り切れるのか・・・

後半開始早々、ビッグチャンスが来る。
広島GK下田がペナルティエリアぎりぎりまで飛び出して瀬川(?)と競り合い、ボールをこぼす。
このこぼれ球を拾った高田が無人のゴールへシュート!
ところがこのグラウンダーのシュートには変な回転がかかっており、どんどんカーブしてゴールから外れる。
直線で行けば入ったはずなのだが・・・(泣)。

ベガルタは前半よりは決定的なチャンスを多く作ったのだが、このシーンを筆頭に日曜日の対札幌戦のプレイバックを見るかのようなチャンス外しの嵐(というほど数はなかったけど・・・)。
残念ながら、前半と異なり「いつのもベガルタ」になってしまった。

ベガルタのチャンスは前半よりも多かったとはいえ、試合は完全に広島ペースだった。
後半9分、右サイドを破られ上げられたセンタリングに久保がダイビングヘッドでゴール。同点。

後半30分あたりからは、ベガルタのディフェンスの集中力が切れたような場面が散見されるようになる。
ここまで広島の攻めをよく耐えていたのだが、ついに限界が来たか・・・そして後半35分、ドゥバイッチが右サイド深くでのボール処理をもたついたのがきっかけでピンチを招き、これを森保に決められ2失点目。
ドゥバイッチらしからぬプレーだが、これは疲れのせいか・・・札幌戦もフル出場、押されっぱなしの試合展開の上にこの悪コンディションではやむを得ないかもしれない。

2点目失点直後はベガルタも気迫ある攻撃を見せてくれたのだが、時間がたつにつれてやはり広島ペースに。そしてそのまま試合終了。

残念ながらの結果ではあるが、まあ善戦と言える内容ではあった。
ベガルタはDF陣を中心に良く耐えたが、札幌戦と同じくフィニッシュの精度に問題を残すことになった。
今後に期待したい。

なお、後半25分頃にGKと激しく交錯したニクソンが、そのまま動けずタンカで退場=交代してしまった。
大事に至らなければいいが・・・
[ボランティア記者:神林]