公式記録・観戦記

1999 Jリーグ ディビジョン2 第34節

1999/11/6 14:03キックオフ 仙台スタジアム
[入場者数]5,437人 [天候]晴、弱風、17.6℃/58% [ピッチ]全面良芝、乾燥 [試合時間]120分

ベガルタ仙台 1(0−0)
(1−1)
(0−0)
(0−0)
1 モンテディオ山形
89分:瀬川得点54分:平間

石川 研GK鈴木 克美(反スポ)

斎藤 克幸
山路 嘉人
渡辺 佳孝
(反スポ)(ラフ))御厨 景
DF内山 俊彦(ラフ)
太田 雅之
本街 直樹
佐藤 淳志

ニクソン
(反スポ)エンリケ
中村 学
越後 和男
MF吉田 達麿
バウテル
小久保 純
平間 智和

(ラフ)平 聡
(ラフ)阿部 良則
FWムタイル
真下 佐登史

高橋 範夫(GK)
佐山 敏(DF)
中島 浩司(MF)
千葉 泰伸(MF)
瀬川 誠(FW)
SUB斎藤 武志(GK)
鷲田 雅一(DF)
飯塚 浩記(MF)
卜部 太郎(MF)
中森 大介(FW)

中村→中島[68分]
平→瀬川[84分]
交代[117分]内山→中森




観戦記

長いJ2リーグ戦もいよいよ終盤、ついにフロンターレがJ1昇格を決めた。今回の対山形戦は今年最後の東北ダービー、両チームとも来シーズンを見据えていい戦いをしておきたいところだ。

さて試合開始、序盤はベガルタ、山形とも動きが良く、互いに攻め合う展開。しかし、ベガルタの方が徐々に攻撃がつまり気味になり、中盤でボールが回せなくなる。ドゥバイッチと千葉(直)を欠いたDF陣もやや不安定な印象を受けた。全体的なペースは山形に握られていたものの、ペナルティエリア内のFKからの阿部のシュートなど、惜しいチャンスも何度かはあった。が、結局両チームとも無得点で前半終了。

後半、序盤はまずまずの出だしだった。後半6分にはエンリケのうまいループシュート(惜しくも外れたが)があったりしたのだが・・・

後半9分。最終ラインで山路が出した横パスがムタイルにかっさらわれてしまう。慌ててDF陣がムタイルに詰めに行くが、完全にフリーになっていた平間にパスが渡り、ミドルシュートを叩き込まれ、先制を許す。

このミスから生じた失点に消沈してしまったのか、はたまた別の原因があったのか、ベガルタは精彩を失ってしまう。特に時間の経過と共に前線の選手に集中力切れのプレーが散見されたのはいただけない。とにかく試合は完全に山形ペースになり、危ない場面が何度もあった。が、石川の好守などでなんとか耐える。(しかし、運が悪ければ3失点ぐらいはしていたような・・・)

ベガルタにも何度か反撃のチャンスはあったのだが、いずれもものにできず、敗戦の気配が濃厚になってくる(というか、恥ずかしながら筆者は諦めていた)。しかし、後半ロスタイム、右サイドから中島が斎藤へパス。斎藤の早いグラウンダーのボールを左サイドから走り込んできた瀬川がワントラップしてシュート。同点ゴール! 劇的な展開にスタジアムは総立ち。試合は延長戦へ。

延長戦。ぎりぎりで息を吹き返したベガルタは、今までの精彩のなさが嘘だったかのように圧倒的に攻める。特に越後がいいチャンスを何度か作った(が、自分で打てそうな場面でもなぜか打たず。うーん・・・)。この他にも惜しいチャンスが何度かあり、Vゴールの予感は十分にあったのだが・・・

延長後半10分、御厨がこの試合2枚目のイエローで退場(2枚とも延長戦で受けているというのがちょっと・・・)。これでベガルタの勢いが殺がれ。ここからは再び山形ペース。特に最後の最後、延長後半終了間際に決定的なシュートを打たれるが、これを石川がスーパーファインセーブ! 何とか引き分けに持ち込んだ。

負けなくてよかった、というのが正直な感想。後半であっさり決められていてもおかしくなはかった。しかし、延長戦は押しまくっていただけに、やっぱりちょっと残念。最終戦はなんとか有終の美を飾って欲しいが・・・
[ボランティア記者:神林]