公式記録・観戦記

1999 Jリーグ ディビジョン2 第32節

1999/10/24 13:00キックオフ 仙台スタジアム
[入場者数]6,194人 [天候]晴、中風、19.3℃/34% [ピッチ]良芝、乾燥 [試合時間]90分

ベガルタ仙台 0(0−0)
(0−1)
1 アルビレックス新潟
得点89分:リカルド

石川 研GK木寺 浩一

斎藤 克幸
(乱暴)ドゥバイッチ
山路 嘉人
御厨 景
DF水越 潤
柴 暢彦
高橋 直樹
藤田 慎一

(異議)千葉 直樹
ニクソン
エンリケ
千葉 泰伸
MF瀬戸 春樹
秋葉 忠宏
式田 高義
リカルド

瀬川 誠
平 聡
FW鳴尾 直軌
鈴木 慎吾

高橋 範夫(GK)
渡辺 佳孝(DF)
越後 和男(MF)
中村 学(MF)
阿部 良則(FW)
SUB恒松 伴典(GK)
セルジオ(DF)
筒井 紀章(MF)
小林 高道(MF)
島田 周輔(FW)

千葉(泰)→阿部[55分]
平→渡辺[64分]
瀬川→越後[69分]
交代[42分]鈴木→島田




観戦記

さわやかな秋晴れ(日陰だとちょっと肌寒い)の中迎える対新潟戦。ベガルタはここ3試合無失点で負けなし、ホームでの連勝はなるのかどうか。しかし、結論から言うと、試合の印象はちっともさわやかではなかった・・・

スタメンは上記の通り。スーパーサブの瀬川がスタメン起用されたのが注目。そして密かに注目だったのが主審の大西氏。
一部では過去の「実績」からジャッジを不安視する声があったが・・・

試合は全体的にはほぼ互角だった。ボール支配率や相手ゴール前まで迫るチャンスは五分五分。しかし、ベガルタの方が決め手を欠きシュートまで持って行けない(新潟が守備的だったことも一因ではあるが・・・)。決定的なチャンスは新潟の方が多かったが、幸いにもミスに助けられた。前半攻撃で印象的だったのは左サイド、特に御厨の切り込んでシュートまで持って行く積極的な動きが光った。しかし右ウィング的な位置に入った瀬川は不調で、何度かセンタリングのチャンスを潰してしまう。

後半に入ると瀬川の動きも良くなり、右サイドからもチャンスを作れるようになる。しかし、相変わらずベガルタの方がシュートが打てない(というか、後半は本当にシュートを打ったのかどうか記憶にない)。
それでもDFはまずまずで、それほど危ない感じはしなかったのだが・・・

後半17分、ドゥバイッチがレッドで一発退場してしまう。筆者の位置(バックスタンド中央)からは「もしかして(倒れた新潟の選手を)踏んだ?」程度にしか見えず、何故レッドになるのかさっぱりわからなかったのだが・・・スタンドからは盛大なブーイングの嵐。(その前からジャッジに対するブーイングが渦巻いていたのだが・・・)

これでベガルタは苦しくなってしまった。守備固めのために平を下げて渡辺を投入、阿部が1トップの形になる。しかしこの試合、もともと前線へのパスのつながりが悪かった上に、阿部の動きも完調とは言えず、有効な攻めの形が作れなくなる。

それでも新潟の攻撃をDF陣および石川の頑張りでなんとか耐え、後半35分あたりからはベガルタも何度かいい攻めの形を作れたのだが・・・場内に「ロスタイム2分」のアナウンスが流れる中、「事件」は起こった。(その前の後半41分にも、わけのわからないファウルの判定に抗議した千葉(直)がイエローを食らったりしてたのだが・・・)

石川のやや中途半端なキックを新潟のリカルドがトラップしてカット。
どこでトラップしたかというと「腕」でなのだが、なぜかこれがハンドにならず(!)場内騒然。そしてこの流れからボールを回され、当のリカルドにミドルシュートを叩き込まれて万事休す。シュートそのものは見事だったし、ベガルタDF陣にも(「ハンド?」の意識があったためか)やや集中力切れの感はあった。しかし・・・主審も副審も一体どこを見ていたのか? あれがハンドじゃないのなら、サッカーは手を使ってもいいスポーツになっちゃうよ・・・

試合終了直後、不可解なジャッジ連発の審判に対し、怒ったサポーターが物投げ、そして1人の男性がピッチに乱入して審判に襲いかかるという騒ぎがあった。これらは決して許される行為ではない。しかし、心情的にはわからなくもないぐらいジャッジはひどかった。何とも後味の悪い試合だが、きちんと切り替えて今後の上位との対戦に向かって欲しい。
[ボランティア記者:神林]