公式記録・観戦記

1999 Jリーグ ディビジョン2 第31節

1999/10/17 13:00キックオフ 鳥栖スタジアム
[入場者数]2,514人 [天候]曇のち晴、中風、21.5℃/41% [ピッチ]全面良芝、乾燥 [試合時間]120分

サガン鳥栖 0(0−0)
(0−0)
(0−0)
(0−0)
0 ベガルタ仙台
得点

高嵜 理貴GK石川 研

川前 力也
佐藤 陽彦
森保 洋
小林 悟
DF斎藤 克幸(ラフ)
ドゥバイッチ
山路 嘉人
御厨 景

北内 耕成
古賀 正人
井原 康秀
生津 将司
MF千葉 直樹
ニクソン
エンリケ(反スポーツ)
千葉 泰伸(反スポーツ)

福留 亮
竹元 義貴
FW中村 学
平 聡

山口 哲治(GK)
有村 光史(DF)
佐藤 大実(MF)
中村 伸(MF)
高木 健旨(MF)
SUB高橋 範夫(GK)
渡辺 佳孝(DF)
越後 和男(MF)
瀬川 誠(MF)(ラフ)
阿部 良則(FW)

北内→佐藤(大)[63分]
竹元→福留[72分]
交代[45分]中村→瀬川
[45分]千葉(泰)→阿部
[45分]平→越後




観戦記

先日まで真夏日だったと聞いたが、それが嘘のような肌寒さ。
一面曇りで気分も沈みがちになるが、キックオフ直前には日が射しだし、日なたに限って言えば暖かい。ただし、アウェイ側ゴール裏はほとんど日陰。ものすごく寒い。
本日の相手は鳥栖。1つ上のチームだが、勝ち点は10離れている。
なんとしてでも勝って、今後に弾みをつけたいところだ。
仙台側ゴール裏は20人弱といったところ。4月よりも人数が多く心強い。

(鳥栖サポの方が、アウェイ側の入場口から、手作りの着ぐるみで入ってくる。そのまんまの格好で駐車場からやってきて、チケットを出して入場していた。遠目にはオフィシャルの着ぐるみにも見えた)

阿部が先発で出場と思いきや、金曜日の練習で再び怪我をしたらしく、今日もサブからのスタート。システムは特に変わった様子もない。ピッチないアップの時間はほとんどなし。
キックオフの笛が鳴る。開始七分、CKを得て、パウロが蹴る。が、誰もいない。
鳥栖の選手がゴール前で負傷、脱臼で前半で退場、交代。しかしその後も、鳥栖に良いようにボールを廻され、両サイド、中央などをえぐられまくる。
幾度と無くあった危ない場面は石川と山路、ドゥバイッチのファインプレーでどうにか凌ぎ、失点には至らず。特に山路の守備がいい。危機感を持ってプレイしているという本人の言葉通りのプレイ。鳥栖の決定力不足にも助けられた。しかし一人の選手に3,4人が集まるというのは…。そこでできたスペースに鳥栖選手が入ってきて、フリーにしてしまう場面もしばしば。
前半30分頃、ニクソンから平にパス、鳥栖GKが飛び出したところをシュート、しかし左に切れる。
前半のチャンスはこのプレイと、そのあとのパウロのシュートくらい。

前半の状態を打破すべく、後半から阿部と瀬川を同時に投入。
平はディフェンスにいいところもあったものの、何度かチャンスを逃したところで越後と交代。
1度瀬川の決定的場面があったが、枠に行ったシュートは相手DFに掻き出されてしまう。阿部に絶妙なボールが渡った場面も、トラップミスで相手に渡ってしまいクリアされる。
何度も拾い、つないだボールが阿部に渡るが、距離のあるところで直接ゴールを狙ったシュートは、大きくゴールを外れる…。
ジャンプからのヘディングもほとんどせず。怪我の影響なのか。ちょっと変わったと思われる流れも20分程度まで。
その後は前半の状況と変わらず、攻められっぱなし。
それも上記の3人が何とか凌ぎきり、後半も無失点に抑え延長へ。
特に山路はマンマークやらスライディングタックルやらと、大活躍。
延長も同様な状態で凌ぎきり、結局0−0のドロー。
延長前半、鳥栖ゴール前でGKと交錯、ボールは鳥栖選手に触れてラインアウト。この処理を主審がもたついたため、仙台のスローインなのか、鳥栖側のFKなのかがはっきりせず、両ゴール裏からは不満の声が出る場面もあった。

振り返ってみると、鳥栖のシュートは20本。これをしのいだDF陣、特に、ドゥバイッチ・山路・石川は評価したい。守備面を重視した清水監督の指導が着実に実を結んでいる。
その反面、阿部の負傷により守備重視の戦術に切り替わったと思われるが、改めて攻撃面での決定力のなさを認識するゲームとなった。
[ボランティア記者:米沢&みゆき]