公式記録・観戦記

1999 Jリーグ ディビジョン2 第23節

1999/5/29 19:00キックオフ 仙台スタジアム
[入場者数]7,077人 [天候]曇時々雨、弱風、24.6℃/80% [ピッチ]全面良芝、水含み [試合時間]90分

ベガルタ仙台 1(1−1)
(0−1)
2 サガン鳥栖
44分:平得点08分:古賀
85分:中村

高橋 範夫GK高嵜 理貴

斎藤 克幸
ドゥバイッチ
山路 嘉人
御厨 景
DF川前 力也
佐藤 陽彦
森保 洋
小林 悟(ラフ)

千葉 直樹
ニクソン
千葉 泰伸
財前 宣之
MF関本 恒一
佐藤 大実
古賀 正人
井原 康秀

中村 学
平 聡
FW生津 将司
竹元 義幸(反スポーツ)

石川 研(GK)
渡辺 佳孝(DF)
中島 浩司(MF)
瀬川 誠(MF)
相沢 清喜(FW)
SUB山口 哲治(GK)
松田 孝功(DF)
北内 耕成(MF)
中村 伸(MF)
片渕 浩一郎(FW)

中村→瀬川[60分]
千葉(泰)→中島[80分]
交代[56分]関本→中村
[75分]佐藤(大)→北内
[89分]竹元→松田




観戦記

前節、念願のホーム初勝利を挙げたベガルタ。ところが勝利に水を差すような某新聞の記事もあったりして(苦笑)、サポーターの間ではいろいろ議論になっていたようだが、不協和音を吹き飛ばすには勝つのが一番。相手のサガン鳥栖もこのところ調子がいいとは言えない成績なので、ホーム連勝(かつ3連勝)は十分に期待できたのだが・・・

スタメンは上記の通り。エンリケ、高田が欠場。代わりに怪我から復帰の千葉(泰)が入る。控えには、これも怪我から復帰した石川、そしてFWに相澤が入ったのが注目。

さて、試合開始。ベガルタはチーム全体的に調子が悪いらしい、という情報を事前に聞いていたのだが、まさにそんな感じの滑り出し。しかし、鳥栖の方も序盤は慎重だったのか、はたまた調子が悪いのか、五分五分かややベガルタが押している感じで進行してゆく。ところが前半08分、オフサイド崩れから古賀に一対一の場面を作られ、これをきっちり決められて先制される。鳥栖はこれがファーストシュートだったはずで、サポータは呆然。

再開後、出鼻をくじかれたベガルタは猛然と反撃を・・・と言いたいところだが、全体的に重い感じが抜けない。リーグ前半連敗中のどうにも手詰まりだった時期を彷彿とさせるようなバックラインでのパス回しや、狭い方へ狭い方へと突っ込んで行く攻めが(短い時間帯ではあるが)復活したりして、どうも不穏な雰囲気。それでも全体的にはベガルタの方が6:4ぐらいで押していた。しかし得点には至らず、ここまでか、と思った前半ロスタイム。平がカウンターから独走、一対一をきっちり決めて同点ゴール! 願ってもない時間の得点で、試合をふりだしに戻す。これなら大丈夫か・・・

後半、最初のうちはベガルタが押していたのだが、徐々に運動量が落ち始める。鳥栖もベガルタにお付き合いしている感じで決して良くはないのだが、それでもベガルタがペースダウンした分(?)、チャンスを作るようになる。ベガルタの攻めはいよいよかつての「悪かったベガルタ」色が復活、ビルドアップの遅さと、不必要に前線でボールを回してカットされるというシーンが目立ち始める(それでも昔に比べれば幾分かはマシなのだが)。何度かチャンスは作ったのだが、ニクソンがフリーのヘディングを外したのを筆頭に、どうにも点がとれない。逆に後半40分、ニクソンのクリアミスを鳥栖の中村が拾い、ミドルシュート。これがDFの間をきれいに抜けてゴールに吸い込まれ勝ち越しを許す。

お尻に火がついたベガルタはその後懸命に攻める。ロスタイムには絶好のチャンスがあったのだが、ニクソン(多分)の放ったシュートはわずかにゴールを外れ得点できす。そして試合終了。

鳥栖もとても調子が良いようには見えず、どうにも納得できない負け方でホーム連勝(+3連勝)はおあずけになってしまった。やはり悪い癖というのは簡単には抜けないものなのか。ただ、後半の「手詰まり → バックラインでのパス回し」シーンでは清水監督が飛び出して怒っていたようなので、今後の修正は期待できそうだ。
[ボランティア記者:神林]