公式記録・観戦記

1999 Jリーグ ディビジョン2 第21節

1999/8/15 17:00キックオフ 小瀬スポーツ公園陸上競技場
[入場者数]1,527人 [天候]曇時々晴、弱風、27.3℃/78% [ピッチ]全面良芝、水含み [試合時間]90分

ヴァンフォーレ甲府 1(1−0)
(0−2)
2 ベガルタ仙台
14分:大柴(PK)得点78分:ニクソン
85分:エンリケ

坂本 武久GK高橋 範夫

木村 哲昌
渡邊 晋
金子 誠
石原 大助
DF斎藤 克幸
山路 嘉人
ドゥバイッチ(ラフ)
御厨 景(反スポーツ)

斉木 和人
阿井 達也
吉田 悟
土橋 宏由樹
MF中島 浩司
ニクソン(ラフ)
エンリケ
財前 宣之

大柴 克友
堀井 岳也
FW中村 学
平 聡

伊藤 友彦(GK)
仲田 健二(DF)
谷奥 優作(DF)
新明 正広(MF)
赤尾 佳宣(MF)
SUB高橋 範夫(GK)
中村 学(DF)
千葉 泰伸(MF)
中島 浩司(MF)
伊藤 壇(FW)

阿井→赤尾[80分]交代[45分]中島→越後
[59分]中村→瀬川
[69分]平→高田




観戦記

甲府は曇りがちの空模様で、夕方近くなり時折強い西日が指すものの、気温も下がって、まずまずのコンディションとなった。
ベガルタはスタメンにニクソンが復帰、サブには久しぶりに越後が入った。

前半ベガルタは全体的に動きが悪く玉離れが遅いため、パスが繋がらない。
また、DFも相手を捕まえられず、ゴール正面でフリーでシュートを打たれる場面も何回か見られた。
失点はPK。ゴール前に切れ込んできた相手へのファールに対してのもので、ゴール右隅に綺麗に決められた。
(ダイビングでは?この日も主審はベガルタに対して厳しいジャッジだった)

先取点を許したことで気落ちしたのか、甲府に主導権を握られる。
動きが悪い山路、学に、ミクが罵声を浴びせる。
この後はいつもの悪いパターンで、個人技だけでチャンスを作ろうとする。
財前やミクがドリブル突破してもフォローがなく、得点には結びつかない。
良いところがないまま、前半終了。

ここでベンチは、後半開始から中島に代えて越後を投入する。
越後は積極的に動いてフリーとなって、財前からパスを受け、効果的なパスを前線に供給する。これで攻撃にリズムが生まれ、ベガルタが主導権を握る。
14分すぎ学にかえて瀬川を投入。このあたりからベガルタのシュートシーンが多くなる。瀬川の持ち味が出て面白いようにDFの裏に飛び出し、センタリング&シュート。
24分すぎ平に代って純が入ると、前線で積極的に相手にプレッシャーをかける。シュートまで行くものの決まらない場面が続く。
残り15分、甲府CKからの折り返し、決定的な場面を範夫がかろうじて身体で防ぐ。

その直後ペナルティエリア外左45度付近で得たFK、財前が蹴ったボールをニクソンが得意のヘッドで決め同点!!

追いついて安心したのか動きが落ちたところ、甲府のカウンター。
ドゥバイッチがイエロー覚悟で止める。

逆転のシーンは40分DFの裏のスペースに出た瀬川からのパスをゴール右で受けた純が、キーパーがつられて動いたところで、ラストパス。
正面で待っていたエンリケが難なく決めて、ついに逆転!!!
この後、甲府の反撃を押さえて試合終了。

ゴール裏はヒートアップ!
ピッチに飛び降りたサポと挨拶に来た選手が抱きあうシーンも見られた。

やっと連敗脱出!!!清水監督初勝利である。
今日の勝因は、ベンチの采配とそれに応えた越後他の交代選手の活躍にあったと思われる。
守備は依然不安定な感じは否めないが、今日の試合で攻撃システムの方向性は見えたのではないだろうか。
越後は財前が入ったことで、負担が減ったことが良かったのであろう、瀬川他の特徴を生かすプレーを随所に見せていた。
これに対し、財前は高い個人技を見せるものの、周囲との連携がまだ不十分であった。早くチームに溶け込んで、他の選手に良い影響を与えて欲しい。
次節では連勝、ホームでの初勝利を期待したい。
[ボランティア記者:和田]