公式記録・観戦記

1999 Jリーグ ディビジョン2 第19節

1999/8/1 14:00キックオフ 札幌厚別公園競技場
[入場者数]11,717人 [天候]曇、弱風、26.3℃/78% [ピッチ]全面良芝、水含み [試合時間]90分

コンサドーレ札幌 2(2−0)
(0−0)
0 ベガルタ仙台
37分:深川
40分:アシス
得点

佐藤 洋平GK高橋 範夫

田渕 龍二
古川 毅
(異議)名塚 善寛
村田 達哉
DF山路 嘉人
ドゥバイッチ
斎藤 克幸

梶野 智
ビジュ
棚田 伸
MF千葉 直樹(反スポーツ)
ニクソン(反スポーツ)
御厨 景
中村 学
千葉 泰伸

深川 友貴
吉原 宏太
アシス
FWパウロ・エンリケ
平 聡

加藤 竜二(GK)
大野 貴史(DF)
栗田 泰次郎(MF)
村主 博正(MF)
関 浩二(FW)
SUB大崎 常喜(GK)
渡辺 佳孝(DF)
中島 浩司(MF)
今川 元樹(MF)
高田 純(FW)

アシス→村主[81分]
田渕→大野[83分]
交代[45分]千葉(泰)→中島
[67分]中村→今川
[82分]平→高田




観戦記

雨が降ったりやんだりの中、厚別競技場には一万人を超える観客が集まる。
環境としては仙台で言えば泉パークタウン練習場のような場所にあるにもかかわらず、また駐車場が全く無いにも関わらず、到着するバスからはわらわらと人が吐き出される。彼らはいったい何を期待して集まるのだろうか?ちなみに仙台からの観客は100人を超える程度である。

競技場はごく普通の県営陸上競技場といった感じ。オーロラビジョンも無い、出場選手表も無い。おまけに今日はピッチもひどい。試合開始直後から札幌の選手も含めてつるつる滑っている。どちらも思うようなプレーができず、ボールのキープすらできない。そんなわけで序盤は一進一退、どちらも攻め手を欠いてきわめて冗長なゲーム。

仙台はエンリケがスタメンで、平とコンビを組む2トップ。そこでエンリケにボールを預けようとするものの、攻撃が遅いのでトップまでボールが回るころにはエンリケには3人マークがついてしまう。時折練習でもやっていたサイドの動きが出るものの、動きにまだ意外性が無く、決定機を迎えるには至らない。エンリケが下がってくればまだパスは回るのだが・・・。守りのほうは石川の怪我もあってのりおがスタメンだが、19分には飛び出して触れないシーンなどが見られ、相変わらずハイボールにはそこはかとない不安が漂う。

それでも21分には逆に仙台が初めてのコーナーキックを迎え、エンリケからドゥバ、こぼれたところをエンリケが再び上げてニクソンがへディングと、セットプレーでは期待を感じさせてくれる。そんな低レベルながら5分5分の展開だったが、37分札幌のコーナーキックにのりおが滑ってしまって触れず、フリーでヘディングを決められてしまって0対1。直後、浮き足立つ仙台に対して札幌は40分、右サイドで得たタナボタのファール?から、直接決めて0対2。その後、のりおはすっかり迷いが出てしまって、いくつかボール処理をもたつくところがあった。

後半、仙台がもたもた攻撃していると、奪われて札幌が速攻、といういつものパターン。
しかし、札幌の出来も悪かったのか、10分を過ぎるころから仙台もチャンスを迎える。中でも学のスピードを基点とした攻撃が11分、15分と見られ、特に15分にはゴール前で学→こーじ→平と渡るも、決めきれず絶好機を逃してしまう。ここあたりで1点入っていればまた流れも変わったのだろうが、今期の仙台は流れをつかむのが下手。その後も32分、43分、44分と攻めこむのだが、シュートが枠に行かない。要するに相手のキーパーがセービングするところまで行かないのである。

結局そのまま試合終了。結果としては2点目が非常に痛かった。
あれはファールではないと思うが、お約束で決められてしまうディフェンスも情けない。のりおに関してはファインセーブも何度か見られ、セービングには良いところを見せたが、いかんせんハイボールに対する見極めが悪い。ディフェンダーも其れなりの対策が必要だと思う。それから収穫は今川初出場で競争意識が生まれたこと。

次回は監督のホームお目見え。
どのような修正をしてくるのか、また新戦力が馴染んでくるのか、また期待と不安が入り混じった1週間になりそうである。
[ボランティア記者:かば蔵]