公式記録・観戦記

1999 Jリーグ ディビジョン2 第18節

1999/7/17 18:00キックオフ 山形県総合運動公園陸上競技場
[入場者数]5,836人 [天候]晴、弱風、26.6℃/76% [ピッチ]全面良芝、乾燥 [試合時間]90分

モンテディオ山形 2(1−0)
(1−1)
1 ベガルタ仙台
16分:真下
89分:バウテル
得点50分:花山

鈴木 克美GK高橋 範夫

太田 雅之
鷲田 雅一
佐藤 淳志
岩元 洋成
DF山路 嘉人(ラフ)
ドゥバイッチ
花山 英二

(ラフ)(反スポーツ))吉田 達麿
庄司 孝
バウテル
高橋 健二
MF千葉 直樹
ニクソン
伊藤 壇(反スポーツ)
中村 学
千葉 泰伸

平間 智和
真下 佐登史
FW瀬川 誠
高田 純

斎藤 武志(GK)
本街 直樹(DF)
ト部 太郎(MF)
中森 大介(MF)
根元 亮介(FW)
SUB石川 研(GK)
渡辺 佳孝(DF)
中島 浩司(MF)(反スポーツ)
御厨 景(MF)(ラフ)
平 聡(FW)

岩元→本街[45分]
庄司→ト部[67分]
高橋→根元[80分]
交代[63分]ニクソン→中島
[78分]瀬川→御厨




観戦記

非常に蒸し暑い山形の夕暮れ、山形県陸上競技場には仙台サポがつめかけていた。はじめて開かれたというゴール裏にも100人以上が集まり、和気藹々と和やかなムード。はっきり言って戦闘的ではない、なにかけだるいムード。

今日の先発メンバーは3-5-2。3-6-1はもうあきらめてしまったのか、トップには瀬川と純が並び、キーパーは今日ものりお。中盤を減らして、割を食ったのはコージである。

試合開始直後は一進一退で、ユニホームを間違った花山が失笑を買い、ゴール裏のムードをさらに盛り下げる。その花山をはじめとするDF陣は山形の速攻に全くといっていいほど対応できていない。特に左サイドの花山と中央のドゥバの間でマークの受け渡しができておらず、そこを突く山形の攻撃に後半終了まで悩まされていく。
DF間でボールをまわすと、ちょっとしたミスから奪われ、ゴール裏からブーイングが沸くことも二度や三度ではない。

そんな中16分には山形の左からのアーリークロスに、DFが重なって、まずドゥバがかぶり、慌てた花山もワンバウンドのボールをかぶってしまい、裏に立った一枚待っていた真下に簡単に決められてしまう。出られなかったGKのりおのDFとの連携にも?が付くが、ここはまあDFの責任だろう。

FWを2枚に増やしても前線の安定感は全く増すことは無い。それでも前半30分くらいから瀬川へのスルーパスが通り始めて、再三シュートやコーナーのチャンスをつかむ。ただ、決定力は無い。

後半はニクソンに預けてからの攻撃が機能し始めるが、ニクソンは中盤の底なので、前線まではいかんせん距離が長すぎる。もう少し前でニクソンがボールを貰えたらなあ、と思っていると、ニクソンから瀬川に浮きだまのスルーパスが通り、コーナーを奪う。5分、そのコーナーから出たボールをヘディングで流し、花山が頭で併せてゴール。1対1。

この後勢いに乗れないのが仙台の悪いところで、相変わらずおたおたして速攻から押し込まれてしまう。山形は2列目の上がりも見られ、のりおのセーブでかろうじて防ぐ場面が繰り返される。しかし若干前のめりに攻め始めた山形陣にスペースが生まれ、山形DFが疲れてきたことも相俟って仙台の速攻も決まり始める。

20分にはクリアボールが相手にあたったところを学が1対1に持ちこむがGKがファインセーブ。22分には学が抜け出してサイドチェンジ、ニクソンに代わったコージが直樹に預け、右サイドの純にパス。純が早いボールをDFとGKの間に出し、再び学が合わせたが惜しくもサイドネット・・・など後一歩のシーンが続く。その後33分には瀬川に代わってミクが復帰、39分には山形の選手が2枚目イエローで退場と、仙台に追い風が吹いているかに感じられた。

40分を過ぎたころ仙台ベンチは延長戦に向けてドリンクなどを準備し始めた。おいおい、弱気なんじゃないの・・・と思っていたら、44分、山路とコージ?が自陣でパス交換をしているうちにミス。奪われた山路がイエローで止めて、山形にFKが与えられる。そのFKをバウテルが測ったように右隅に決めて1対2。

盛り上がる山形ゴール裏・・・罵声の飛ぶ仙台ゴール裏。またも何も言わず引き上げる監督、山路に厳しい言葉を浴びせる阿部、それを無視する山路・・・そして翌日、壱岐総監督の辞意表明。

仙台はどこへ行くのか?
辞める人が違うのではないか?
[ボランティア記者:かば蔵]