公式記録・観戦記

1999 Jリーグ ディビジョン2 第17節

1999/7/11 18:00キックオフ 等々力陸上競技場
[入場者数]2,759人 [天候]雨、中風、24.3℃/89% [ピッチ]全面良芝、水含み [試合時間]90分

川崎フロンターレ 5(3−1)
(2−0)
1 ベガルタ仙台

06分:岩本
27分:高田
34分:岩本
76分:ツゥット
88分:久野
得点17分:ニクソン

浦上 壮史GK高橋 範夫

中西 哲生
佐原 秀樹
森川 拓巳
DF山路 嘉人
ドゥバイッチ(反スポーツ)
渡辺 佳孝

大塚 真司
高田 栄二
久野 智昭
長橋 康弘
岩本 輝雄
MF千葉 直樹
ニクソン
中島 浩司
斎藤 克幸(反スポーツ)
千葉 泰伸

浦田 尚希
向島 建
FW中村 学
高田 純

笹原 義巳(GK)
小松崎 保(DF)
伊藤 彰(MF)
桂 秀樹(MF)
ツゥット(FW)
SUB石川 研(GK)
佐藤 浩章(DF)
伊藤 壇(MF)
平 聡(FW)
瀬川 誠(FW)

長橋→伊藤[23分]
向島→ツゥット[64分]
交代[75分]高田→平
[77分]斎藤→伊藤




観戦記

関東地方は、前日の晩より雨が強くなったり弱くなったりの繰り返しで、ピッチは水たまりはないものの雨を多く含んだ状態。
試合中も霧雨が降り続くあいにくのコンディション。

両チームとも3-5-2のフォーメーションで試合開始、ベガルタはニクソンがいつもより上がり目で積極的に攻撃に参加し、ボランチは直樹一人、克が久しぶりのスタメンであった。

試合が動いたのは前半6分、ペナルティーエリアの近くで、克の意味のないファールからFKを岩本に直接(岩本ならば狙って当然のコースに)決められる。
これに対し、ベガルタはヤスと積極的に前に飛び出すニクソンがチャンスを作る。
ベガルタの得点は前半17分、純がゴール前ヘッドで横に流したボールをニクソンがヘッドで同点。これで、ゴール裏は一瞬活気づく。
しかし、その後が続かず、中盤でボールを支配され、徐々に川崎のペースとなっていく。
最初の得点で調子付いた岩本は、左右へ積極的に動いてボールをキープ、チャンスを作り、また自らもシュートを打つ。
川崎の2点目は27分、岩本からのクロスに飛び込んだ高田がボレー気味に合わせて、3点目はその7分後、左からドリブルで横に流れた岩本をゴール正面でフリーにしてしまい、ミドルシュートを豪快に決められる。
これに対し、ベガルタはほとんど良いところがないまま前半終了。
後半は序盤ベガルタが連続してCKを得るが、相変わらず直樹のキックが悪い。また、ヤスが何度となくチャンスを作るが決められない。
ベガルタが攻めあぐんでいる間に、川崎がDFの裏のスペースに飛び出す動きを多用して、ペースをつかむ。
31分、途中交代で入ったツゥットが得意のドリブルで、右から大きく切れ込むと、ゴール前でDFが振り切られ、あっけなく決められてしまう。
(ゴール裏からは「ダメでもともと!」の声がかかる)
ベガルタはこの得点の前後で2回選手交代をするが、流れは変えられず、孤軍奮闘するヤスが左サイドを幾度かドリブル突破するもシュートに至らず。
残り時間も少なくなり、DFの集中が目に見えて低下した途端、岩本の大きなサイドチェンジに全く反応できず久野に駄目押しの5点目を決められる。
これに苛立ったドゥバイッチが、ラフでイエローをもらい、そのまま試合終了。

またも連敗脱出ならず!最下位転落!!
惨憺たる試合内容であった。
1点を取りに行って、5点を取られては仕方がない!
ニクソンを攻撃に参加させたため、中盤での守備が安定せず、パスミスも目立ち、また悪い状態に逆戻りしてしまった。

監督は適材適所という言葉を知らないのだろうか?
自分の理想に選手達を押し込むのではなく、個々の能力を引きだすような采配が必要だ!!
チーム状態が悪いのならば、不透明な選手起用をやめて、調子の悪い選手よりも若い選手を起用し、新たな可能性を見いだして欲しい。

次の対戦は山形、開幕戦でまさかの逆転負けを喫した相手である。
松坂張りのリベンジで、リーグ後半戦へ足がかりとなるような試合を期待したい。
[ボランティア記者:和田]