公式記録・観戦記

1999 Jリーグ ディビジョン2 第13節

1999/5/23 14:00キックオフ 仙台スタジアム
[入場者数]5,806人 [天候]晴、弱風、25.0℃/36% [ピッチ]全面良芝、乾燥 [試合時間]95分

ベガルタ仙台 0(0−0)
(0−0)
(0−1v)
1 大宮アルディージャ
得点95分:横山

石川 研GK白井 淳

山路 嘉人
(反スポーツ)ドゥバイッチ
渡辺 佳孝
DF氏家 英行
斎藤 雅人
奥野 誠一郎
岡本 隆吾

千葉 直樹
中島 浩司
蓮見 知弘
御厨 景
越後 和男
MF横山 雄次(ラフ)
岩瀬 健(ラフ)
原崎 政人
小阪 昭典

(反スポーツ)高田 純
平 聡
FW平本 大介
佐藤 太一

高橋 範夫(GK)
千葉 泰伸(MF)
伊藤 壇(MF)
瀬川 誠(FW)
阿部 良則(FW)
SUB渡辺 英豊(GK)
豊田 泰広(DF)
北原 健二(MF)
宮下 真洋(MF)
佐藤 昌吉(MF)

平→阿部[55分]
阿部→瀬川[59分]
越後→千葉(泰)[68分]
交代[90分]小阪→佐藤(昌)
[90分]佐藤(太)→宮下




まるで夏のような暑い日差しが照り付ける仙台スタジアム。ひ弱な選手たちのスタミナが心配である。
監督紹介の際の大きなブーイングは、何の覇気も感じられなかった前節の顛末に対するものか?しかしながらカントリーロードはいつもよりも長く強く感じられた。

オープニングシュートは大宮だったがその後は仙台もチャンスを作る。
3分には蓮見がドリブルで突っかけて純にスルーパス。
やや長かったものの蓮見はいつもよりも中で自由に動けるようだ。前へという意志も感じられる。
また浩司が右のサイドを勤めている。
その浩司も7分に攻撃に絡み純に縦パスを送る。
球際の弱さは相変わらずだが、特に直樹、御厨、純にプレスの意識があるようで精力的に動く。

しかし、だんだんと双方にミスパスが出始めると、ペースを握れない打ち合いが続いてゆく。
17分と21分には大宮のシュートを石川がファインセーブで事無きを得ると23、25分にはいずれも直樹−御厨のパス交換からチャンスを迎える。
特に25分にはコーナーキックから混戦になり、越後が強引に突破して決定的なチャンスとなるが、キーパーに阻まれてしまう。
30分を過ぎると今度は単調なロングパスの展開。やはり仙台の中盤は貧弱である。
パスを出す場所が無い上にDFが落ち着いてキープ出来ず、ボールを奪われる最悪の展開もしばしば。
45分には再び大宮がゴール前フリーでボールを持ち、決定的なチャンスを迎えるが、シュートをミスしてくれて何とか0対0で前半を終わる。

後半開始後は大宮のペース。
速攻を受けるとマークを掴みきれないのは何時もの癖。
石川のファインセーブだけが目に付く展開となる。
そんな展開を察したか、ベンチも動く…阿部登場。
スタンドは大いに沸くが、数本のパス交換のみで怪我が再発、瀬川に交代を余儀なくされる。
その後は純と蓮見の動きも鈍り、68分には越後がヤスと交代するも、基本的には瀬川の速さに頼った攻撃が続く。
それでも78分には本日最大の見せ場が訪れ、右サイドを抜け出した瀬川からの低く速いセンタリングに純が合わせたが、惜しくもバーの上に、サポーターのため息とともにチャンスは消えて行ったのだった。
90分にも仙台は速攻からゴール前でフリーでパスをまわす展開となったが、状況判断と動作が遅い!結局純のシュートは相手DFに阻まれ、延長戦突入となる。

延長戦では仙台がやや押し気味に試合を進め、シュートも放つが破局は延長前半5分に訪れた。
相手の速攻からゴール前に押し込まれ、DFがオフサイドを主張して動きが鈍った所を決められ、Vゴール負け。
(実際オフサイドに見えたけどバックスタンドから見ていると違ったらしい)

試合後、ゴール裏は監督の釈明を求め居残るが、チーム側は当初無視の構えを取った。しかしサポーターは引かず、やがて2人の代表権を持たない人物が登場。
責任は痛感している、という発言にもサポーターはあくまで監督の釈明を求め折り合いが付かず、後日話し合いを持つというサポの提案をチーム側が持ち帰って返答することで一応解散という事になった。
[ボランティア記者:かば蔵]