公式記録・観戦記

1999 Jリーグ ディビジョン2 第8節

1999/4/28 18:00キックオフ 新潟市陸上競技場
[入場者数]2,452人 [天候]雨、弱風、11.0℃/74% [ピッチ]全面良芝、水含み [試合時間]90分

アルビレックス新潟 0(0−1)
(0−2)
3 ベガルタ仙台
得点31分:阿部
75分:高田
86分:高田

吉原 慎也GK石川 研

(異議)(ラフ))木澤 正徳
(ラフ)セルジオ
柴 暢彦
中野 圭一郎
DF花山 英二
ドゥバイッチ(反スポーツ)
渡辺 佳孝

瀬戸 春樹
秋葉 忠宏
リカルド
筒井 紀章
MF千葉 直樹(ラフ)
中島 浩司
斎藤 克幸
御厨 景
越後 和男

(ラフ)サウロ
鳴尾 直軌
FW高田 純
阿部 良則

榎松 伴典(GK)
藤田 慎一(MF)
小林 高道(MF)
鈴木 慎吾(MF)
島田 周輔(FW)
SUB高橋 範夫(GK)
蓮見 知弘(DF)
伊藤 壇(MF)
平 聡(FW)
瀬川 誠(FW)

サウロ→鈴木[63分]
筒井→島田[75分]
交代[88分]阿部→平




 仙台を出発するときは天気もよくドライブ日和となったものの、天気予報どおり、新潟につく頃には雨。
 スタジアムについた仙台サポは、唯一雨よけのできる階段下でおのおの雨具の着用。
 気温は10度と旗のポールを持つ手はしびれるように冷たい。
 旗をふると、降りしきる雨を旗で寄せ集めて後方にいるサポに水をかける状態。

 18:00予定時刻どおりキックオフ。
 20分頃までは一進一退の攻防が続く。ピッチは雨でズルズル状態。互いに無理はしない堅守が続く。
 今日の仙台は、大分戦のことなど忘れたかのように皆気合い十分。阿部を始め、みんな良くボールに詰めている。問題の中盤も今日はよく動いている。
 20分過ぎ、サウロが中央から左の鳴尾に渡し、シュート。ゴール左に外れてことなきを得る。
 その11分後、高田がDF柴に倒されてPKをゲット。阿部がしっかり決めて先制。開幕以来先制点を取られたことのない新潟の浮き足だつ様子が感じられる。
 その後、仙台もバックパスを取られてしまい至近距離(2〜3m?)のフリーキックを与えるものの、新潟のお株を奪う全員守備で切り抜けた。
 そのまま前半を終了。仙台サポも予想外の展開に降りしきる雨の中でテンションが高くなる。

 後半は入りから新潟が前がかりになるも、仙台DFの激しい当たりに過剰反応が続く。後半13分、新潟の守備の要である木沢が高田に後ろからスライディングし足をかける。この試合2枚目の警告で即退場。これで新潟の目玉でもある堅守は見事に崩壊してしまった。
 いつもなら数的優位を生かせない仙台も、今日はしっかりと生かして相手を翻弄。なにやらいつもの某チームを反対方向から見ているような...
 その後もピッチ内至るところで小競り合いが続き、ドゥバイッチが警告をもらう等荒れた試合に。しかし、流れは変わらず、30分にはCKに高田が頭で合わせて2点目(最初はドゥバイッチのゴールと誰もが思ったがどうも高田らしい)。
 41分には高田のごっつあんゴールで3点目。
 こうなると仙台サポは狂乱状態。終了の笛すら聞こえない程の歓喜の声の中で抱き合うサポ。
 気がつくと雨はほとんど上がっており、まるで勝利を祝うかのよう。

 連勝街道ばく進中の新潟を止めたことは、ベガルタにとっても、J2リーグにとっても意味のある1勝。混戦J2のきっかけを作った仙台が、その混戦の中をかいくぐって上位へ進出することを願うのみ。
[ボランティア記者:佐々錦&米沢]