公式記録・観戦記

1999 Jリーグ ディビジョン2 第7節

1999/4/25 14:03キックオフ 仙台スタジアム
[入場者数]2,568人 [天候]雨、強風、17.6℃/72% [ピッチ]全面良芝、水含み [試合時間]90分

ベガルタ仙台 1(1−1)
(0−2)
3 大分トリニータ
05分:阿部得点22分:神野
62分:神野
71分:山根

石川 研GK小山 健二

(反スポーツ)山路 嘉人
ドゥバイッチ
花山 英二
DF村田 一弘
平岡 靖成
山崎 哲也

中島 浩司
斎藤 克幸
伊藤 壇
(繰り返し)御厨 景
越後 和男
MF山根 厳
崔 大植
ウィル(ラフ)
金本 圭太

高田 純
阿部 良則
FW塩川 岳人
梅田 高志
神野 卓哉

高橋 範夫(GK)
渡辺 佳孝(DF)
蓮見 知弘(MF)
平 聡(FW)
瀬川 誠(FW)
SUB吉坂 圭介(GK)
吉村 寿洋(DF)
小池 良平(MF)
村田 教生(FW)
アレックス(FW)

越後→蓮見[62分]
高田→平[70分]
交代[49分]塩川→アレックス




観戦記


4月7日のナビスコカップ・対サンフレッチェ広島戦以来、久しぶりのホームゲームとなった対大分戦。
しかし、天候はあいにくと激しい雨で、観客は2500人とやや寂しい。前節ではアウェイで待望の勝ち点3を挙げたベガルタ。
大分は現在リーグ第2位だが、過去の対戦成績ではベガルタ(ブランメル)が圧倒している。
ここで一気に連勝、ホーム初勝利といきたいところだが・・・

試合開始直後は大分がやや押し気味。
しかし前半5分、左サイドをドリブル突破した御厨の折り返しに阿部が合わせてビューティフル・ゴール! 幸先良く先制。

ここから前半20分ぐらいまではベガルタのリズムが良かった。
高田とドゥバイッチがそれぞれ決定的なチャンスを作るが、惜しくも決められず。(今日のゲームでは、ドゥバイッチがボールを持って上がって攻撃参加するという新戦術(?)がしばしば見られた。システム的にも従来とはちょっと違っていたようだ。)

ところが前半22分、大分の左サイドからのセンタリングでゴール前が混戦になったところを神野に押し込まれて失点。
直前にファウルがあったようにも見えたのだが、「あれっ」という感じで同点に追いつかれる。

これ以降、試合は徐々に大分ペースになってゆく。
ベガルタはボールは持つものの攻撃の形がほとんど作れない。
どういう攻撃をしたいのかの「意図」が、観る者にさっぱり感じられない。
ボールを前に運ぶものの、どうすればいいのかわからない感じでボールを回しては、大分のDFラインおよび中盤にボールを奪われるというシーンが多く、失点後は見せ場のないまま前半終了。

後半は完全に大分ペース。
大分は中盤からのプレッシャーが強く、厚みのある攻撃を見せるようになる。
ベガルタはボールを持つことはあっても、前半同様攻撃の形が作れない。 そして後半17分、左サイドからのクロスボールを再び神野に押し込まれ逆転される。

逆転後、越後に替えて蓮見を投入するも流れは変わらず。
そして26分、DFがことごとく大分の山根に振り切られて3失点目を喫する。

ベガルタも攻めはするのだが、今期多用されている前線へのロングボールはほとんど大分DFに跳ね返され、中盤からパスをつなごうにも、相変わらず意図の見えない・どうすればいいのかわからない感じのイージーなつなぎが多く、全く攻撃の形にならない。
偶然のようなチャンスは幾度かできるのだが、いずれも決められず。
1点でも返して欲しいというのがサポーターの願いだったのだが、大分に押されっぱなしでいいところなく試合終了。

残念ながら、今日の試合は今期の5回のホームゲームの中では最悪の出来だった。
次節の相手は7連勝中で首位独走の新潟。
昨年終盤のブランメル連勝ロードは、対新潟戦の逆転勝利から始まった。
今年もその再現はなるだろうか。
[ボランティア記者:神林]




仙台スタジアムに明るい光が射すのはいつなのか??
今日の試合は、天候、ジャッジ、そして選手が三位一体となってスタンドを、仙台サポを盛り下げようとしているかに思えた…。

激しい雨がピッチを洗う中、2500人余りの観客が集まった。
出場停止の直樹に代って指名されたのが伊藤壇。雨のため一段高い位置に設定されたゴール裏からは久々の“いとーだーん”コールが湧き起こった。

大分が攻め込んで始まったゲームだが、今日は仙台の左サイドがうまく機能ししばしば相手の裏を取って敵陣深く攻め込むシーンが見られる。
5分、左サイドを抉った御厨がゴール前やや左に待つ阿部に戻し、阿部が逆サイドのサイドネットに見事に突き刺しビューティフルゴール。
その後も15分には右サイドに流れた純がグラウンダーのシュート、ポストに当たったものの壇が詰め切れず惜しいチャンスを逃す。
この時間、御厨と壇のコンビも良く、大分のDF、MFが今一つ調子が出ない事もあって20分頃まで仙台のペース。

しかしこの後、徐々に大分の攻勢が始まる。
22分、大分の選手が右サイドを抜け出しフリーでセンタリング。
ゴール前をボールが転々とし、石川が飛び出すも相手FW神野の手に当たりゴール。
見えにくい位置に居たとは言え、ありゃハンドだろー!審判!!

その後も??の判定は続く。
まず31分に何でもないプレーで御厨がイエロー。
さらにダイビングとも取れる反則で山路?がイエロー(ゴール裏からはダイビング!コール)。
さらに体を入れられた大分10番がいらついてDFの足を蹴るもイエロー止まり。
荒れぎみの展開の中、選手、サポーターともにフラストレーションが溜まってゆく。
そんな中、仙台は永遠の課題であるビルドアップの遅さ、パスの不正確さが顕著になり始めてゆく。

雨が小止みになった後半、最初は一進一退の攻防が続く。
大分は48分、50分、52分と仙台をゴール裏に押し込めるも仙台も11分、阿部→純と繋いで最後は越後。
決定的なシーンだったがミートせずにGKに取られてしまう。
そして62分、右サイドを大分に繋がれ、クロスボールが…オフサイド?とも思うが笛は鳴らず、集中力が切れた所をまたしても神野に合わされて1対2。
この時まではDFも頑張っていたのだが、ここ一番で切れてしまった。

その後70分、純に代って平が入るも、直後にまたも集中が切れて山根に右サイドに持ち込まれ失点、1対3。
このころからパスミス、クリアミスが一段と激しくなり、ボールが前に進まなくなる。
ゴール裏のムードも険悪になりつつあったのだが、それに拍車を掛けたのが先述のジャッジだった。
石川が取られた5ステップもさる事ながら(ユースの試合の見過ぎじゃないの?)、極めつけは84分、平の決定的なシュートを相手GKが阻むもゴールキック!なんじゃそら!!

結局、仙台は攻め込もうとするがロングキックの精度も低くジ・エンド。
集中力を失ってはいけない所で、相手をフリーにしたり足が止まったり、それが失点に繋がってゆく。
せっかくボールを奪っても簡単なミスパスで体力と気力を消耗させる。
システム云々の問題よりも、前半最初の気迫が何故持続しないのか?根本的に体力が不足しているのか??で、あるならばもうペルージャのように合宿で鍛え直すしかあるまい。

最後に審判。
あれは酷い。スタジアムを盛り下げる(あるいはオーバーヒートさせる)ために居るのか?
マッチコミッショナーもメインスタンドで見ているばかりではなく、ゴール裏にも配置するべきではないのか?
サポーターには主審、線審を選ぶ権利が無い以上、ちゃんとした人選をして欲しい。
[ボランティア記者:かば蔵]