公式記録・観戦記

1999 Jリーグ ディビジョン2 第3節

1999/3/28 13:00キックオフ 韮崎中央公園陸上競技場
[入場者数]1,038人 [天候]晴時々曇、中風、18.0℃/55% [ピッチ]良芝、乾燥 [試合時間]101分

ヴァンフォーレ甲府 1(1−0)
(0−1)
(0−1v)
2 ベガルタ仙台
22分:仲田得点52分:阿部(PK)
101分:千葉(泰)

坂本 武久GK石川 研

木村 哲昌
石原 大助
仲田 健二
萩原 慎也
DF山路 嘉人
花山 英二(異議)
渡辺 佳孝

斉木 和人
阿井 達也
渡邊 晋
大柴 克友
MF千葉 直樹
蓮見 知弘(ラフ)
御厨 景
斎藤 克幸
瀬川 誠

吉田 悟
堀井 岳也
FW高田 純(ラフ)
阿部 良則

伊藤 友彦(GK)
金子 誠(DF)
新明 正広(MF)
土橋 宏由樹(MF)
赤尾 佳宣(MF)
SUB高橋 範夫(GK)
中村 学(DF)
千葉 泰伸(MF)
中島 浩司(MF)
伊藤 壇(FW)

堀井→金子[61分]
大柴→新明[82分]
吉田→赤尾[96分]
交代[45分]渡辺→中島
[90分]蓮見→千葉(泰)
[90分]高田→伊藤




朝の予報では最高気温が17℃ということで、試合開始までには暖かくなることを予想して出発。しかし、途中の中央道では小雨混じりのぐずついた空模様で、韮崎に着くと日差しは戻っったものの、強く冷たい風の中、凍えながらの応援となった。

この試合、出場停止の越後、ニクソン、怪我のドゥバイッチ、平(ねんざ)を欠き、若手中心のスタメン(瀬川、高田、御厨がシーズン初先発)に期待しつつ試合開始。

前半ベガルタは風上側からの攻撃で、最近と同様の3-5-2のシステム。
序盤は、度々オフサイドトラップにかかりながらも、甲府DFの裏へのパスを多用し、追い風にも助けられ押し気味の展開。蓮見のヘッドなど惜しいシーンがいくつか見られた。しかし点には結びつかず、前半22分、逆に右コーナーキックからのクリアボールを甲府FW仲田に決められ、先制される。

その後は、やや引き気味となった相手に、GKとの1対1の決定的場面で阿部がシュートを外したり、御厨のシュートが惜しくもポスト直撃という場面などがあったが、そのまま前半終了。

ハーフタイム中、サポーターの間では「気温のように寒い試合」との声が。

後半始めから渡辺と中島が交代、システムを4-4-2に変更して、中盤の人数を増やした。これで全体のバランスが良くなったのか、中盤でのボール支配率が上がり、後半7分に瀬川が倒されてもらったPKを阿部がきれいに決め、ようやく追いつく。

しかし、その後はまたもや膠着状態が続き、寒さも影響してかゴール裏の応援もトーンダウン。
その間、点を取られる感じはなかったものの、勝ち越せそうな気もしなかった。
同点とされた後、積極的に3人のメンバー交代を行う甲府ベンチに対し、全く動きがないベガルタベンチ。
ゴール裏は、今季初めてベンチ入りした千葉泰(後半開始直後から、黙々とアップ)のプレーに期待して、後半半ば過ぎから「残業反対&ヤスコール」。
が、そのまま後半も終了。

延長開始から高田と蓮見に代わり、やっと千葉泰と伊藤が出場、2人とも積極的な動きを見せ、押せ押せムードとなった。ゴール裏も俄然盛り上がり、フェンスに上って応援を始めたところ、延長前半11分花山からのパスを千葉泰が決めてVゴーーール。
サポーター数人が、歓喜のあまりグラウンド内に飛び降りた。

試合終了後、競技場から出てきた千葉泰は、大声援(「カリスマ!」の声も飛んでいた)に迎えられ、バスに乗り込んだ。

この試合、期待した若手の爆発もなく、延長の末ベテラン(?)の千葉泰の活躍で、ようやくではあったが、ベガルタ仙台としての初勝利。
応援の後押しの大切さを再確認した試合でもあった。
このムードを持続して、次の試合札幌を撃破、連勝して欲しい。
次の試合は、出場停止明けのニクソンのプレーに注目したい。
[ボランティア記者:和田]