ボランティア記者 観戦記


2001 Jリーグ ディビジョン2 第12節

2001/5/19 仙台スタジアム
ベガルタ仙台 3(1−0)
(2−0)
0 横浜FC
岩本 輝雄
蓮見 知弘
マルコス
得点

 第2クール最初の相手は第2節で敗れた相手、横浜FC。ここはきっちりと勝って前回の借りを返したいところ。
 立ち上がり早々、横浜のロングシュートにヒヤリとする場面があったものの、その後はほぼ互角の展開。前半11分、財前が右コーナー近くで倒されフリーキックのチャンスを得ると、岩本の放ったボールは緩やかな孤を描いてそのままゴールへと吸い込まれ、ベガルタが先制。(なお、財前はこの時の負傷で前半26分に蓮見と交代。)この後はベガルタがやや受け身になってしまい、攻撃面で物足りない展開に。対する横浜も今一つ冴えがなかったが、時折鋭いカウンターを見せる。前半35分には有馬がGKと一対一になるが、ここは高橋が好セーブを見せた。逆に前半40分、マルコスも一対一の場面を作ったものの、こちらも決められず、前半終了。
 後半はリカルドが負傷のため千葉と交代。ヴィエラがセンターバックに入り、千葉がボランチという布陣になったが、この変更が結果的に吉と出た。鋭いパスカットから何度も攻撃のチャンスを作り出す千葉と、高さを生かして横浜のクロスボールをことごとくはね返すヴィエラ。後半8分に岩本のFKを蓮見が押し込んで追加点を挙げると、完全にベガルタが主導権を握り、何度となく横浜ゴールを脅かす。後半33分には岩本のスルーパスを受けたマルコスが3点目を挙げ、快勝。第2クールも順調なスタートを切ることができた。
[ボランティア記者:神林]



2001 Jリーグ ディビジョン2 第11節

2001/5/12 埼玉県営大宮公園サッカー場
大宮アルディージャ 2(2−0)
(0−0)
0 ベガルタ仙台
バルデス
バルデス
得点

 リーグ戦一巡目最後の相手は試合巧者大宮、強い日差しの中、マルコスとバルデス両得点王候補の対決となった。
 前半両チームとも慎重な立ち上がり、組織として守る大宮に仙台は、中央でパスを繋ぐサッカーに終始する。大宮の攻めも単調ではあったが、15分早いCKがノーマークのバルデスに渡り先行される。これで試合の流れを引き寄せた大宮に対し、22分藤吉のミドルはポストに弾かれ、そのこぼれ球もマルコスが外し同点機を逸する。逆に前半終了間際、安藤のクロスをまたもバルデスが決め点差を広げられ前半を折り返す。
 後半リズムを変えられない仙台は大友、森を投入。大友は幾度かチャンスを作り自らシュートするが決まらず、また中村伸と交代した蓮見も惜しいミドルシュートをみせるものの、この3人の働きにも他の選手がかみ合わず、ゲームの主導権を一度も掴めないまま試合終了。
 相手を研究して試合に望んだ大宮に対し、この日の仙台はミスから先制され、チーム全体にスピードがなく、またサイド攻撃も影を潜め、勝利への執念が伝わってこない内容であった。また、マルコスのイエローカードもいただけない。連勝の影に隠れていた今年の課題が浮き彫りとなった試合であろう。
[ボランティア記者:和田]



2001 Jリーグ ディビジョン2 第10節

2001/5/6 仙台スタジアム
ベガルタ仙台 2(1−0)
(1−1)
1 大分トリニータ
マルコス
マルコス
得点スターレンス

 スタジアムに集まったサポーターは過去最高の18974人。強敵大分を迎えての首位攻防戦は、圧倒的な雰囲気の中で幕を開けた。
 前半、立ち上がりから両チームとも気合の入った動きを見せる。特にベガルタは前節の反省からか、積極的にセカンドボールを拾い、いいリズムを作りだしていた。財前、岩本を起点にサイド攻撃をしかけるベガルタと、クビツァのポストプレー軸に中央から攻めこむ大分。対照的な攻撃を見せる両チームだが、先に決定的なチャンスを作ったのは大分だった。前半16分、DFラインとキーパーの間を狙った浮き玉にクビツァが走り込む。飛び出した高橋がかわされ、スターレンスが無人のゴールへシュート。しかしボールはポストに弾かれる。さらにこぼれ球をクビツァがシュートするも枠を大きく外れ、事なきを得る。川崎戦同様、ベガルタにはツキがあった。試合が動いたのは前半35分、左サイドから賀谷がセンタリング、これをマルコスが頭で決めてベガルタが先制。大分のディフェンダー2人と競り合いながらのヘディングは、本当に見事だった。
 後半、大分は4バック気味にしてベガルタのサイドを封じ、積極的に攻め込む作戦に出る。しかし、この日のベガルタDF陣は渡邊、リカルドを中心に安定しており、大分になかなかチャンスを与えない。逆にベガルタはマルコス、財前を中心にいい攻撃を見せた。しかし前半16分、セットプレーからスターレンスにヘディングを決められ同点に追いつかれる。これで勢いづいた大分だが、ベガルタDF陣もぎりぎりで踏ん張り追加点を許さない。清水監督は後半25分中村に替えて蓮見、31分には藤吉に替えて大友を投入。この2人(特に大友)が大分DF陣を振り回し始めると、流れはベガルタへと傾いていった。そして後半35分、財前からのクロスをマルコスが頭で合わせ勝ち越しゴール。この後はベガルタがサポーターの大声援をバックに、前節では見られなかった「リードを守りきるプレー」を徹底。長いロスタイムを乗り切り、山形戦の不満を全て吹き飛ばす素晴らしい内容で勝利を収めた。
[ボランティア記者:神林]



2001 Jリーグ ディビジョン2 第9節

2001/5/3 仙台スタジアム
ベガルタ仙台 2(1−0)
(1−2)
(0−0)
(0−0)
2 モンテディオ山形
渡邉 晋
財前 宣之
得点鷲田 雅一
佐藤 悠介

 今季最初のみちのくダービー。かなり寒い天候にも関わらず15000人のサポーターがスタジアムに集まった。マルコスが出場停止という状況で、どのような試合を展開できるのかが注目されたが・・・
 試合は立ち上がりから山形ペース。山形の厳しいプレッシングの前に、ベガルタのパス回しは封じられ、セカンドボールもことごとく拾われて攻守にわたって苦しい展開が続く。選手達の動きもやや消極的だった。それでも前半39分、コーナーキックから渡辺がヘッドで押し込んでベガルタが先制。いい形で前半を折り返す。
 後半開始早々の2分には、岩本のクロスを受けた財前が追加点を挙げ、これでベガルタが優位に試合を運べるかに思えたが・・・。運動量が全く衰えない山形に対し、ベガルタの動きが徐々に落ちだすと、流れは再び山形へと傾いていった。後半15分にセットプレーから失点。この後は、完全に山形ペース。選手交代もあまり機能せず、苦しい場面が続く。それでも何とかロスタイムまでこぎつけ、逃げ切れるかに思えたのだが・・・ 終了直前、ゴール前の混戦から同点ゴールを許し、土壇場で延長戦に突入。
 延長戦。驚異的なスタミナでスピード、運動量とも全く落ちない山形に対し、ベガルタは足が止まり、もはや速攻を仕掛けることができない。いつ負けてもおかしくないような展開だったが、結局引き分け。勝ちを逃したと言うべきか、負けなくて良かったと言うべきか、ともかく後味の悪い試合となってしまった。
[ボランティア記者:神林]



2001 Jリーグ ディビジョン2 第8節

2001/4/28 平塚競技場
湘南ベルマーレ 2(1−3)
(1−0)
3 ベガルタ仙台
栗原 圭介
栗原 圭介(PK)
得点財前 宣之
マルコス
藤吉 信次

 仙台の攻撃と湘南の守備の対決が注目されたこの首位攻防戦。1点を争う締まった試合が予想されたが・・・。
 試合開始早々、前半1分ゴール前中央の混戦から、スペースの開いた右の財前へと渡り、財前が先制ゴールを決めた。
 いきなりの得点で俄然動きがいい仙台。一方、浮き足だす湘南。仙台の攻撃は怒涛のごとく続く。続いて前半7分にはFKのカーブを描いたボールをファーサイドに走りこんだマルコスがヘッドで決める。さらに前半13分にはカウンターで左サイドを駆け上がった岩本のセンタリングを藤吉が合わせてゴール。
 一気に3点を取った仙台は気が緩んだのか、試合は攻めるしかなくなった湘南ペースになる。そんな流れの中、前半32分にディフェンスラインの裏を取られ失点する。その後、気を引き締め直した仙台と冷静さを取り戻した湘南がお互い多彩な攻撃を行い合うといったダイナミックな一進一退の攻防が続いた。試合終了間際にPKで失点するものの3対2で試合終了。チーム連勝記録を6と伸し、首位を守った。集中力が切れるという点で反省点はあるが、点を取れる時に点を取ることが出来る。これが今の仙台の強さである。この流れを維持したまま、連勝街道を突き進んで欲しい。
[ボランティア記者:高林]



2001 Jリーグ ディビジョン2 第7節

2001/4/22 仙台スタジアム
ベガルタ仙台 4(2−0)
(2−2)
2 川崎フロンターレ
マルコス
財前 宣之
岩本 輝雄
大友 慧
得点リカルジューニョ
エメルソン

 4月にしては肌寒く、風の強いスタジアム。それでも3試合連続で1万人を越えるサポーターが集まった。
 前半は、立ち上がりからほぼベガルタのペース。動きの重い川崎とは対照的に、ベガルタの動きは軽快で、パスもよくつながり素晴らしい展開を見せる。前半21分、コーナーキックからマルコスのヘディングで先制すると、試合の主導権は完全にベガルタへ。前半30分に財前が追加点を挙げ、その後も圧倒的な攻勢のまま前半終了。これなら楽勝かと思われたが・・・
 後半開始早々の4分、リカルジーニョの個人技に翻弄されて1点を失うと、次第にベガルタの選手達の動きが重くなる。(4日前に行われたナビスコカップの疲労が残っていたのかもしれない。)前半とは逆に、ベガルタが川崎に振り回される場面が目立ち始め、後半21分ついに同点に追いつかれる。この後も川崎が優勢。後半30分、エメルソンに決定的なシュートを許すが、ゴールポストに助けられなんとか事無きを得る。このいやな流れを断ち切ったのは、岩本だった。後半38分、ドリブルで約50mを独走して鮮やかに勝ち越しの3点目を奪う。これでベガルタは勢いを取り戻した。ロスタイムには大友がだめ押しの4点目を入れて、結局4-2で試合終了。スコアほど簡単な試合内容ではなかったものの、ともかく5連勝で首位をキープ。清水監督のJリーグ100勝目をホームで飾ることができた。
[ボランティア記者:神林]



2001 Jリーグ ディビジョン2 第6節

2001/4/14 新潟市陸上競技場
アルビレックス新潟 0(0−0)
(0−0)
(0−1v)
1 ベガルタ仙台
得点マルコス

 首位で向かえた第6節の新潟戦、ここ新潟市陸上競技場では98年JFL時代から負けなしの相性のいいところなので前節京都戦と同じような戦い方ができれば2〜3点取れるかと期待していた。
 ところがどうしたことかベガルタは試合開始から新潟に簡単に攻め込まれてしまう。幾度となく新潟の左サイドからの攻撃でセンタリングをあげられるが新潟の決定力不足に助けられて無失点。その間ベガルタもマルコス、岩本が何度かシュートを放つがこちらも決まらない。
 後半に入っても流れは変わらず、7分に中村伸に代えて勝負師蓮見、さらに17分に財前に代えて直樹を投入した。
 このあと何度かチャンスをつくり蓮見、直樹がシュートを放つものの相手ゴールキーパーの好守もありゴールネットを揺らすことができない。そうこうしているうちに後半36分にキャプテンの賀谷が2枚目のイエローで退場になり最悪の展開に、このままでは無敗記録も終わりかと思ったが新潟もロスタイムに寺川選手が2枚目のイエローで退場となり10人対10人で延長戦に突入した。
 延長でも新潟の決定力不足に助けられる場面がありヒヤヒヤものであったが7分に森が相手からボールを奪うと一気に右サイドを駆け上がり左前方にいたマルコスへラストパス、マルコスがうまくボールを右足で処理して相手DFとキーパーをかわして角度のないところからだったがシュートを決めてVゴール勝ち!新潟市陸での不敗記録を「6」と伸ばした瞬間だった。
 悪いなりにも勝てたことは収穫であったが、簡単に左サイドからの攻撃を許してしまったり、マルコスのみに頼る攻撃パターンのみではこれからのリーグ戦において相当厳しくなることが予想される。
 このためにもDF陣の奮起と2列目、1.5列目からの攻撃パターンを早く見せて欲しい。
[ボランティア記者:酒井]



2001 Jリーグ ディビジョン2 第5節

2001/4/8 仙台スタジアム
ベガルタ仙台 3(1−0)
(2−2)
2 京都パープルサンガ
マルコス
マルコス
マルコス
得点黒部 光昭
安 考錬

 1位京都、2位ベガルタ、勝ち点差は2。ここまで無敗の京都を相手にどの程度戦えるのか。第5節、対京都戦は試合開始前からサポーターの期待と熱気に溢れていた。
 試合は立ち上がりから京都が猛攻に出る。選手のキープ力や当たりの強さは京都の方が一枚上手。それらを生かした強力な攻めの前にベガルタは防戦一方の展開を強いられる。しかし、前半13分、セットプレーからゴール前が混戦になったところをマルコスが押し込んでベガルタが先制。これでベガルタは息を吹き返し、その後はほぼ互角の展開で前半を終える。
 後半1分には財前のスルーパスに反応したマルコスが追加点を挙げ、これで勝利が見えたかに思われた。しかし、後半16分、22分と、いずれもディフェンス陣の個人ミスをつかれて立て続けに失点。これで勢いづいた京都が再び猛攻をしかけるが、ベガルタもぎりぎりの踏ん張りを見せる。
 後半27分、京都の熱田が2枚目のイエローで退場したのをきかっけに、流れはベガルタへ。そして後半43分、村田のスルーパスを受けた岩本が左サイドからセンタリング、これを受けたマルコスが鮮やかな反転シュートを決めハットトリック達成。これが決勝点となってベガルタが劇的な勝利、ついに首位に立った。
 まだまだ先は長く、浮かれてはいられない。しかし、選手と12,000人のサポーターが一体になって掴んだ勝利は、きっと大きな自信になるだろう。
[ボランティア記者:神林]



2001 Jリーグヤマザキナビスコカップ 1回戦第1試合

2001/4/4 仙台スタジアム
ベガルタ仙台 1(0−0)
(1−2)
2 アビスパ福岡
大友 慧得点山下 芳輝
ヴィラジョンガ

 肌寒い夜のスタジアムに福岡を迎えてのナビスコカップ一回戦。清水監督はスタメン、サブとも若手およびケガで出遅れた選手を多く起用し、目先の勝負よりは今後のリーグ戦を視野に入れた感のある布陣を敷いた。
 前半、立ち上がりこそ両チームとも様子見といった感じだったが、次第に地力に勝る福岡が試合を支配し始める。ベガルタは福岡DFの裏にボールを放り込んで大友を走らせる狙いのようだったが、あまり成功せず。福岡の攻撃をぎりぎりではね返す我慢の時間が続いた。それでも前半30分を過ぎるとベガルタも自分達のペースを取り戻し、何度か惜しいチャンスを作った。
 後半はベガルタの動きが良くなり、ほぼ互角の展開に。しかし後半16分、20分と、攻め上がって守備が手薄になった隙を福岡FW陣につかれて連続失点。このあたりのしたたかさはさすがにJ1という印象を受けた。それでも後半24分、藤吉のシュートをキーパーが弾いたところを大友が押し込んで1点を返し、ベガルタも勢いを取り戻す。この後は激しく攻守が入れ替わり、非常にスリリングで見ごたえのある展開が続いた。結局そのまま試合終了となったが、このメンバーでJ1チーム相手にほぼ互角に戦えたのは大きい。敗れはしたものの、確かな手応えを感じた試合だった。
[ボランティア記者:神林]



2001 Jリーグ ディビジョン2 第3節

2001/3/25 仙台スタジアム
ベガルタ仙台 3(2−0)
(1−0)
0 ヴァンフォーレ甲府
マルコス
マルコス
森 勇介
得点

 待ちに待った今季最初のホームゲーム。天候にも恵まれ、スタジアムには約13,000人のサポーターが集まった。
 試合は序盤からベガルタが主導権を握る。前半13分、森が放った右サイドからのクロスをマルコスが頭で合わせて先制。この後はベガルタがややペースダウンし、パスがつながりだした甲府に振り回される冴えない展開に陥るものの、前半42分、コーナーキックから再びマルコスのヘディングで追加点。いい形で前半を折り返す。
 後半も再びベガルタのペース。後半9分、森が鮮烈なミドルシュートを叩き込み試合を決定づけると、その後も優勢に試合を進め、結局3-0で甲府に快勝した。欲を言えばあと1、2点はとれただろうし、ディフェンス陣がバタつく場面が何度かあるなど問題点も散見されたが、ともかく久しぶりにホームでストレスのない試合を楽しめた。攻撃時にボールを持った選手へのフォローや展開、あるいは相手が押し込んできた時のディフェンス陣の対応など、選手間の連携に関してはまだまだ改善の余地があるものの、新加入選手達の動きは総じて良く、チームの地力は昨シーズンより確実に上積みされている。今後が楽しみだ。
[ボランティア記者:神林]



2001 Jリーグ ディビジョン2 第2節

2001/3/17 横浜市三ツ沢公園球技場
横浜FC 2v(0−0)
(1−1)
(0−0)
(1v−0)
1 ベガルタ仙台
眞中 幹夫
小野 信義
得点中村 伸

 昼頃から降り出した小雨がぱらつく中、今期昇格した横浜との対戦。
 前半仙台は前節見せたような攻撃が影を潜め防戦一方の展開。
 中盤でのルーズボールをことごとく相手に拾われ、岩本や財前が最終ラインまで戻り、相手ボールをクリアする場面まで見られた。危ない場面も相手のミスに助けられ無失点で前半を終える。後半、動きが良くなった仙台は、ボール支配し徐々に攻撃する場面が増え、相手ゴール前でのシーンが続いた後半9分中村伸の豪快なシュートで先制! 先制された横浜はシステムを変更し攻撃に出、バランスを崩すが、仙台も単調な攻めで追加点を奪えない。勝利間近のロスタイム、攻め上がった横浜真中のミドルシュートで追いつかれ、2試合連続の延長へ。
 前節同様の勝利を信じ、延長開始前から絶え間なく力を振り絞り応援を続ける仙台サポーター。しかし最後は高橋のクリアミスを押し込まれ、痛恨のVゴール負け。
 最後は相手の初勝利への気迫に押し切られてしまった。前節攻撃の一翼をも担ったヴィエラの欠場が大きく、マルコスも相手CBの執拗なマークに十分な仕事が出来なかった。連携の悪さからチーム全体として機能していない。特に守備陣の奮起を望む!
[ボランティア記者:和田]



2001 Jリーグ ディビジョン2 第1節

2001/3/10 ひたちなか市総合運動公園陸上競技場
水戸ホーリーホック 0(0−0)
(0−0)
(0−0)
(0−1v)
1v ベガルタ仙台
得点マルコス

 晴天だがとても風が強いひたちなか、待ちに待った開幕戦のアウエー側スタンドは相手サポーターの数を上回るほどの仙台サポーターで埋まった。
 前半、総合力で上回る仙台が開始から主導権を握り、マルコスのポストプレー、岩本のFK&ミドルシュート、ヴィエラの攻撃参加など多彩な攻撃で水戸ゴールに迫る。
 しかし、あと一歩のところでシュートが外れ、前半を無得点のまま折り返す。
 後半、シュート精度は上がるものの、水戸GK本間の粘り強い守りに阻まれ得点できない仙台に対し、相手の攻撃に慣れた水戸が徐々に攻撃するシーンが増える。
 仙台はあせりから攻守のバランスが崩れ、危うく失点しそうな場面も。
 交代出場の光岡も局面を打開できず、延長戦へ突入。
 両チームとも決定的な場面を迎えながら決められず、引分けが濃厚となった延長後半14分、延長後半から投入された中村学のクロスをマルコスがヘッドで決め、劇的なVゴール!

 延長勝ちながら開幕戦を白星で飾れた要因は、新加入選手により向上した攻撃力が挙げられる。課題は最終ラインのバランスの悪さ。攻撃力のある相手には不安が残る。
 今後、守備陣の安定と控えの充実が今シーズン上位進出の鍵となるかもしれない。
[ボランティア記者:和田]