公式記録・観戦記

2000 Jリーグ ディビジョン2 第41節

2000/11/05 14:00キックオフ 平塚競技場
[入場者数] 4,287人 [天候]晴 、弱風、21.5℃/ 54% [ピッチ]全面良芝、乾燥  [試合時間] 95分

湘南ベルマーレ 3( 1− 2)
( 2− 1)
( 0−1v)
4 ベガルタ仙台
36分:フチカ
53分:時崎 悠
83分:前園 真聖
得点 31分:大友 慧
42分:大友 慧
75分:小林 康剛
95分:伊藤 卓

伊藤 裕二 GK 高橋 範夫

時崎 悠
川口 卓哉
小川 雅巳
和波 智広
DF 斎藤 克幸
ドゥバイッチ
飯尾 和也
賀谷 英司

堀 孝史
渡辺 淳一
フチカ
貞富 信宏
MF 千葉 直樹
リカルド
山田 隆裕
平間 智和

酒井 良
松原 良香
FW 大友 慧
藤吉 信次

水谷 雄一
杉本 圭
高田 保則
前園 真聖
船越 優蔵
SUB 石川 研
蓮見 知弘
伊藤 卓
中島 浩司
小林 康剛

30 → 10 [ 45分]
25 → 9 [ 63分]
8 → 32 [ 70分]
交代 [ 61分] 30 → 13
[ 69分] 11 → 19
[ 90分] 32 → 14

(C2) 酒井 良 [ 30分]
警告・退場 [ 28分] 飯尾 和也 (C4)


[警告] C1:反スポーツ的行為、C2:ラフプレイ、C3:異議、C4:繰り返しの違反、C5:遅延行為、C6:距離不足、C7:無許可入、C8:無許可去
[退場] S1:著しく不正なプレイ、S2:乱暴な行為、S3:つば吐き、S4:得点機会阻止(手)、S5:得点機会阻止(他)、S6:侮辱、CS:警告2回




観戦記

仙台は司令塔の財前が警告累積で不在、前節ゴールを決めた平間が久しぶりの先発となり、対する湘南も来期に向け攻撃の中心である前園が外れたメンバーで試合に臨んだ。
立ち上がり仙台守備陣の連携はとても悪く、特にGKの判断ミスが目立ち度々ピンチの場面を迎えたが、このところの連敗の影響か詰めが甘い湘南のミスに助けられる。
これで徐々に落ち着きを取り戻した仙台は、山田が攻撃の中心となり、両サイドへのサイドチェンジから積極的なミドルシュートを使いペースを掴んでいく。前半31分斉藤のDFの裏を狙ったパスに反応した大友が落ち着いてに決めて先制。しかし、その5分後DFの乱れを突かれ、GKのクリアボールを押し込まれ早々と同点とされる。
これまで、同様の展開に弱い印象がある仙台であったが、この試合は違った。積極的に攻撃する仙台は、大友が山田からのディフェンダー背後へのパスを再び決めリードしたまま前半を終えた。流れを変えたい湘南は後半から前園を投入。これで攻撃にスピード&リズムが生まれた湘南は、リカルドが治療のためピッチの外にでた隙をつき同点とする。その後湘南の波状攻撃をGK高橋のファインセーブでしのいだ仙台は、藤吉と交代した小林が蓮見からの絶妙の浮き玉のパスに反応、GKとの1対1のチャンスを決めて三度リードする。しかし終盤DFのマークが甘くなったところを、松原−前園のコンビに鮮やかに決められ同点、延長へ。
延長も開始早々から湘南に主導権を握られ立て続けにシュートを打たれるが、最後は蓮見のシュートがクロスバーに当たり跳ね返ったところ、延長から入った伊藤が素早く反応し、Vゴール!
この試合の失点シーンもこれまでと同様で、また湘南も以前の勢いを失っていたことはあるものの、仙台はチーム全体が成長したのか、追いつかれても気落ちせず、攻撃の姿勢を失わなかったことがこの試合の勝因であると考える。
また、この試合山田は、積極的に動いて随所で質の高いプレーを見せ、得点シーンでは、若手とのコンビネーションが合ってきたことを感じさせられた。
今期残り試合もわずかとなってきた。天皇杯や来シーズンにつながるよう個々で目標を持って内容のある勝利を目指して欲しい。
[ボランティア記者:和田]