公式記録・観戦記

2000 Jリーグ ディビジョン2 第40節

2000/10/29 13:00キックオフ 仙台スタジアム
[入場者数] 6,223人 [天候]曇 、弱風、15.0℃/ 57% [ピッチ]全面良芝、乾燥  [試合時間] 90分

ベガルタ仙台 2( 0− 0)
( 2− 0)
0 水戸ホーリーホック
65分:大友 慧
81分:平間 智和
得点

高橋 範夫 GK 本間 幸司

斎藤 克幸
ドゥバイッチ
飯尾 和也
賀谷 英司
DF 山村 泰弘
辛島 啓珠
鳥羽 俊正
木山 隆之

蓮見 知弘
リカルド
山田 隆裕
財前 宣之
MF 北島 義生
村田 教生
高須 洋平
ペレス

大友 慧
小林 康剛
FW クレーベル
ジョン パウロ

石川 研
伊藤 卓
中島 浩司
平間 智和
瀬川 誠
SUB 林 一章
渡辺 卓
笠原 宗太
尾上 恵生
大谷 武大

13 → 30 [ 64分]
32 → 14 [ 83分]
交代 [ 61分] 34 → 3
[ 69分] 15 → 18
[ 77分] 2 → 17

(C1) 山田 隆裕 [ 42分]
(C2) 斎藤 克幸 [ 60分]
(C5) 財前 宣之 [ 89分]
警告・退場 [ 30分] 辛島 啓珠 (C1)
[ 55分] クレーベル (C3)
[ 68分] 北島 義生 (C2)


[警告] C1:反スポーツ的行為、C2:ラフプレイ、C3:異議、C4:繰り返しの違反、C5:遅延行為、C6:距離不足、C7:無許可入、C8:無許可去
[退場] S1:著しく不正なプレイ、S2:乱暴な行為、S3:つば吐き、S4:得点機会阻止(手)、S5:得点機会阻止(他)、S6:侮辱、CS:警告2回




観戦記

 10月も末になると、さすがに肌寒い。札幌の昇格が決定し、浦和と大分が熾烈な2位争いを繰り広げる一方で、5位から9位までの勝ち点差が接近し、中位争いは混沌としてきた。このところ冴えない試合が続いているベガルタだが、現在の順位をキープするためには、この試合はきっちり勝っておかなければならない。累積警告のため、藤吉と千葉が欠場。サブには久々に瀬川が入った。
 前半、立ち上がりはほぼ互角の展開だったが、15分過ぎあたりから水戸が押し気味になる。ベガルタはミスが多く、攻守ともに締まらない展開で、ほとんど得点できる気配がない。一方の水戸は前線のブラジル人選手が個人技を生かしてベガルタDFを翻弄(特にFWクレーベルの突破は効いていた)、それを中盤の選手がうまくフォローする作戦が決まってチャンスを作り出す。ベガルタは何度もピンチを招くものの、高橋の好セーブと決定的なシュートが2度もクロスバーに弾かれる幸運に助けられ、どうにか無失点で前半終了。しかし、後半の展開に不安を残す。
 ところが、後半は水戸の動きが落ち、ベガルタがペースを握るようになる。後半20分、小林のヘディングが水戸ディフェンダーに当たり、こぼれる。これを大友が押し込んで先制すると、選手達の動きが見違えるように良くなり、ここから試合は完全なベガルタペースに。(後半19分に蓮見から平間に交代し、フォーメーションを修正したのも効いたか。)鋭い出足と速く確実なパスワーク、足が止まった水戸の両サイドのスペースを狙う動き・・・ 久々に好調時のベガルタが蘇った。特に山田のサイドを狙ったスルーパス、大友の労を惜しまぬチェイシングが光っていた。後半36分には財前のパスを受けた平間が2点目を決め、ゆりかごパフォーマンスを披露。この後も何度か決定的なチャンスがあったが、残念ながら追加点はらなず。それでも水戸の反撃を危なげなくかわして試合終了。確実に勝ち点3をあげ、混戦の中位争いを一歩リードした。この後は湘南、大宮、鳥栖と難敵との対戦が続くが、この試合後半で見せたパフォーマンスを持続できれば、最終戦までの連勝も夢ではない。最後の奮起を期待したい。
[ボランティア記者:神林]