公式記録・観戦記

2000 Jリーグ ディビジョン2 第35節

2000/09/28 19:00キックオフ 仙台スタジアム
[入場者数] 5,161人 [天候]晴 、弱風、21.0℃/ 56% [ピッチ]全面良芝、乾燥  [試合時間] 90分

ベガルタ仙台 2( 1− 1)
( 1− 0)
1 アルビレックス新潟
8分:藤吉 信次
89分:藤吉 信次
得点 28分:神田 勝夫

高橋 範夫 GK 吉原 慎也

田沢 浩之
ドゥバイッチ
矢畑 智裕
賀谷 英司
DF 木澤 正徳
柴 暢彦
高橋 直樹
中野 圭一郎

千葉 直樹
リカルド
山田 隆裕
財前 宣之
MF 寺川 能人
神田 勝夫
本間 勲
鈴木 慎吾

藤吉 信次
大友 慧
FW 鳴尾 直軌
深澤 仁博

石川 研
斎藤 克幸
蓮見 知弘
平間 智和
小林 康剛
SUB 野澤 洋輔
井上 公平
秋葉 忠宏
マルコ
式田 高義

10 → 30 [ 69分]
32 → 13 [ 81分]
29 → 19 [ 81分]
交代 [ 75分] 12 → 19
[ 81分] 15 → 18

(C2) 賀谷 英司 [ 60分]
(C2) リカルド [ 73分]
(C6) 平間 智和 [ 89分]
警告・退場 [ 81分] 本間 勲 (C2)
[ 83分] 高橋 直樹 (C1)


[警告] C1:反スポーツ的行為、C2:ラフプレイ、C3:異議、C4:繰り返しの違反、C5:遅延行為、C6:距離不足、C7:無許可入、C8:無許可去
[退場] S1:著しく不正なプレイ、S2:乱暴な行為、S3:つば吐き、S4:得点機会阻止(手)、S5:得点機会阻止(他)、S6:侮辱、CS:警告2回




観戦記

 肌寒く、スタジアムにも秋の気配が漂う今季最後のナイトゲーム。
 ベガルタはここしばらくホームでの勝利から遠ざかっているが、新潟との今季の相性はいい。ここはきっちり勝っておきたい試合だ。
 試合は序盤から動いた。前半8分、藤吉が新潟ディフェンダーのクリアミスをカット。GKとの一対一を落ち着いて決めてベガルタが先制。この日の藤吉は素晴らしく切れのある動きで観客を沸かせた。ここからしばらくは勢いづいたベガルタのペース。しかし、最近のお約束(?)で、前半15分過ぎあたりからペースダウン。新潟に押され始める。特に、イージーミスからピンチを招く場面が目立ち、非常にストレスのたまる展開。そして前半28分、コーナーキックから失点し、試合は振り出しに戻る。それでも、前線・中盤が動かず攻撃が膠着するという、ここ数試合目立った傾向は幾分かは改善していた。藤吉、財前、山田らの働きぶりは、それなりに効果的で何度か惜しいチャンスを作った。しかし、ディフェンス面ではスペースの与えすぎから攻め込まれ、相変わらずミスからピンチを招く場面も目立ち、すっきりしないまま前半終了。
 後半も前半同様ピリッとしない展開。ベガルタも前線でのコンビネーションを生かして何度かいい形でチャンスを作った。後半20分頃の藤吉のポストプレーを受けた財前の強烈なシュート、後半30分頃のペナルティエリア内での山田の個人技など、しかしいずれも決められず。それでも後半36分、蓮見と小林が同時に投入されるとベガルタのリズムが良くなり、流れはベガルタに傾きはじめた。が、フィニッシュが決まらず、延長の気配が次第に色濃くなる。しかし、後半ロスタイム終了間際、小林のパスを受けた藤吉が鋭く前線へ切り込んでシュート。これが鮮やかに決まって土壇場で新潟を突き放した。
 これで今季は新潟に全勝。試合内容はすっきりしせず、ここ数試合で目立つようになった問題点も未だ解消されていない。しかし、苦しみながらもぎ取った勝ち点3の価値は大きい。
[ボランティア記者:神林]