公式記録・観戦記

2000 Jリーグ ディビジョン2 第32節

2000/09/09 18:35キックオフ 埼玉県営大宮公園サッカー場
[入場者数] 3,063人 [天候]晴 、弱風、28.0℃/ 72% [ピッチ]全面良芝、乾燥  [試合時間]103分

大宮アルディージャ 2( 1− 2)
( 1− 0)
( 0−1v)
3 ベガルタ仙台
6分:奥野 誠一郎
67分:野口 幸司
得点 34分:財前 宣之
39分:藤吉 信次
103分:平間 智和

白井 淳 GK 高橋 範夫

氏家 英行
奥野 誠一郎
ヤン
岡本 隆吾
DF 田沢 浩之
ドゥバイッチ
飯尾 和也
賀谷 英司

宮下 真洋
浮氣 哲郎
マーク
原崎 政人
MF 千葉 直樹
リカルド
山田 隆裕
財前 宣之

磯山 和司
ジョルジーニョ
FW 藤吉 信次
大友 慧

渡辺 英豊
松本 大樹
横山 雄次
斉藤 雅人
野口 幸司
SUB 石川 研
蓮見 知弘
中島 浩司
平間 智和
小林 康剛

27 → 15 [ 32分]
15 → 9 [ 65分]
17 → 14 [ 90分]
交代 [ 73分] 29 → 19
[ 81分] 32 → 13
[ 81分] 10 → 30

(C1) マーク [ 23分]
(C3) マーク [ 25分]
(CS) マーク [ 25分]
(C1) 原崎 政人 [ 60分]
(C1) ヤン [ 86分]
警告・退場 [ 29分] 田沢 浩之 (C1)


[警告] C1:反スポーツ的行為、C2:ラフプレイ、C3:異議、C4:繰り返しの違反、C5:遅延行為、C6:距離不足、C7:無許可入、C8:無許可去
[退場] S1:著しく不正なプレイ、S2:乱暴な行為、S3:つば吐き、S4:得点機会阻止(手)、S5:得点機会阻止(他)、S6:侮辱、CS:警告2回




観戦記

前節思わぬ大敗を喫した仙台は、今期ここまで2戦2敗と分が悪い大宮とアウエーでの対戦にこの数試合不動のスタメンで臨んだ。
試合開始からロングボールを使い攻撃する大宮対し、やはり前節の悪いイメージを引きずっているのか、仙台はチーム全体の動きがぎこちなく、攻めの形が見えず苦戦が予想された。この心配は前半6分早くも的中する。最初のCKの場面、声を掛け合いマークする選手を確認することないままプレーが再開、中央に折り返されたボールをフリーの奥野に決められあっさり先行されてしまう。早く追い付きたい仙台だが、引き気味の大宮に前線へのパスコースを押さえられてしまうためDFでパスを回す時間が多くなり、相手を慌てさせるような場面を創ることが出来ない。だが23分主審に異議を唱えたマークの退場で雰囲気が一変する。10人となった大宮はFWを一人減らすメンバー交代でバランスを保とうとするものの、攻撃が単調となり数的優位に立った仙台が徐々にペースを握る。34分田沢からのパスを受けた藤吉がを財前が合わせ同点(復帰初ゴール!)、その5分後には財前のセンタリングを藤吉がヘッドで合わせ前半での逆転に成功する。
後半さらに点差を広げたい仙台だが、パスを繋いでの攻めに終始し開始より再び大宮にペースを握られ、逆に後半20分過ぎ、交代直後の野口に同点ゴールを許してしまう。
この後も何度か決定的なピンチを迎えるがGK高橋のファインセーブに救われる。
疲れの見えてきた大宮に対し、後半29分過ぎがら相次いで3人の選手を交代させた仙台は、交代した選手達が積極的に動くことで攻撃にリズムが生まれチャンスをつくるものの、あと一歩で得点を奪えず延長戦へ。
延長前半、足の止まった大宮DFの隙を突いて、賀谷からのパスを受けた平間のミドルシュートが決まりVゴール勝ち!

このゲームは相手に退場者が出たことで、幸運にも勝利をもらった感がある。
また、90分で勝てた試合を延長まで引きずるのは、チーム全体の調子が良くないということなのだろう。同点になるまで、ベンチに動きはなかったが、早めの選手交代で追加点を狙い、逃げ切る方法も考えられたのではないか。また、選手達の調子を観ながら相手に合わせてスタメンを変えるのも一つの手であろう。
この数試合の状態から、財前の復調は本物のように思われる。財前以外のMFの頑張りが今後の試合の鍵になると思う。
[ボランティア記者:和田]