公式記録・観戦記

2000 Jリーグ ディビジョン2 第31節

2000/09/03 13:03キックオフ 仙台スタジアム
[入場者数] 9,834人 [天候]雨 、中風、21.5℃/ 73% [ピッチ]全面良芝、水含み  [試合時間] 90分

ベガルタ仙台 2( 1− 2)
( 1− 4)
6 湘南ベルマーレ
25分:千葉 直樹
56分:大友 慧
得点 16分:前園 真聖
44分:酒井 良
52分:堀 孝史
54分:前園 真聖
61分:酒井 良
62分:前園 真聖

高橋 範夫 GK 伊藤 裕二

田沢 浩之
ドゥバイッチ
飯尾 和也
賀谷 英司
DF 時崎 悠
小川 雅巳
川口 卓哉

千葉 直樹
リカルド
山田 隆裕
財前 宣之
MF 渡辺 淳一
堀 孝史
前園 真聖
フチカ
和波 智広

藤吉 信次
大友 慧
FW 酒井 良
松原 良香

石川 研
蓮見 知弘
中島 浩司
平間 智和
小林 康剛
SUB 水谷 雄一
杉本 圭
高田 保則
阿部 良則
西本 竜洋

10 → 13 [ 61分]
11 → 19 [ 64分]
7 → 30 [ 77分]
交代 [ 73分] 17 → 7
[ 80分] 25 → 14
[ 86分] 6 → 9

(C3) ドゥバイッチ [ 60分]
警告・退場 [ 59分] フチカ (C1)
[ 68分] 渡辺 淳一 (C2)


[警告] C1:反スポーツ的行為、C2:ラフプレイ、C3:異議、C4:繰り返しの違反、C5:遅延行為、C6:距離不足、C7:無許可入、C8:無許可去
[退場] S1:著しく不正なプレイ、S2:乱暴な行為、S3:つば吐き、S4:得点機会阻止(手)、S5:得点機会阻止(他)、S6:侮辱、CS:警告2回




観戦記

 5位ベガルタ、6位湘南、勝ち点3差での直接対決。ここで勝利を収めることができれば、5位の地位が盤石になるだけでなく、4位浮上も現実味を帯びてくる。重要な試合だ。
 立ち上がりは湘南ペース。スピード豊かな前線の選手が積極的にディフェンスラインの裏、サイドを狙って飛び出してくる。対するベガルタはディフェンスラインの統制がルーズな上に、ドリブル突破に対する弱さが相変わらずで、何度か決定的なピンチを招く苦しい展開。そして前半16分、DFのミスからフリーになった前園に決められ、先制を許す。しかし、ベガルタも徐々に動きが良くなり、前半25分に財前、山田と繋いで最後は千葉の鮮やかなミドルシュートで同点に追いつく。この後はベガルタがむしろ優勢になり、互いに激しく攻め合う緊迫した展開が続いた。しかし、前半44分、オフサイド崩れ(?)から湘南の2トップに完全にフリーで走り込まれ、最後は酒井に決められて勝ち越される。明らかにオフサイドにも見えたプレーだったため、旗を上げなかった副審に対し盛大なブーイングが飛ぶが、当然のことながら得点は取り消されるはずもない。結果的にいやな時間帯に追加点を与えてしまい、前半終了。
 後半、立ち上がりはベガルタの動きが良く、前回の湘南戦のように1点を争う厳しい戦いが繰り広げられるかに思われた。ところが後半7分、ディフェンス陣の意表をついた堀のミドルシュートが決まって3点目を許す。直後の後半9分にも、中盤でフリーになった前園に豪快なミドルシュートを叩き込まれ、さらに1点を追加される。それでも後半11分には、財前のCKを大友が技有りのヘッドで流し込み2点差に追い上げる。この後はベガルタが果敢に点を奪いに行くのだが、前掛かりになった分薄くなったDFの裏をつかれる場面が目立つようになる。後半16分、17分と、またしても立て続けに失点。この後はノーガードの殴り合い状態。ベガルタは諦めずに点を奪いに行くが、その分だけ湘南の鋭い逆襲を許す。ベガルタはいい攻めを見せるのだが、最後がなかなか決まらない。一方の湘南も鋭いカウンターから決定機を何度も作るが、ミスと高橋の好セーブの前に得点できず。後半28分には阿部が登場。いい動きを見せたものの、特に大きな見せ場はなかった。結局、2-6のまま試合終了。
 大量失点での敗戦は、前々節の大分戦に続いて今季2度目。この試合も、攻撃に関しては選手達の動きや連携は決して悪くなかっただけに、ディフェンスの建て直しは急務だ。後味の悪い試合だが、選手達が最後まで諦めずに点を奪いに行く姿勢を見せたことが、せめてもの救いだった。
[ボランティア記者:神林]