公式記録・観戦記

2000 Jリーグ ディビジョン2 第30節

2000/08/27 15:02キックオフ 日立市民運動公園陸上競技場
[入場者数] 2,106人 [天候]晴のち曇、中風、30.0℃/ 71% [ピッチ]不良 、乾燥  [試合時間] 90分

水戸ホーリーホック 1( 1− 3)
( 0− 2)
5 ベガルタ仙台
23分:村田 教生
得点 5分:大友 慧
10分:ドゥバイッチ
44分:ドゥバイッチ
52分:賀谷 英司
85分:小林 康剛

本間 幸司 GK 高橋 範夫

山村 泰弘
木山 隆之
渡辺 卓
鳥羽 俊正
DF 田沢 浩之
ドゥバイッチ
飯尾 和也
賀谷 英司

笠原 宗太
北島 義生
ペレス
村田 教生
MF 千葉 直樹
リカルド
財前 宣之
山田 隆裕

北川 佳男
クレーベル
FW 藤吉 信次
大友 慧

林 一章
辛島 啓珠
冨田 大介
大谷 武大
須藤 大輔
SUB 石川 研
蓮見 知弘
伊藤 卓
平間 智和
小林 康剛

23 → 9 [ 45分]
5 → 24 [ 55分]
17 → 29 [ 73分]
交代 [ 54分] 32 → 13
[ 58分] 11 → 19

(C2) 北島 義生 [ 21分]
(C1) 渡辺 卓 [ 44分]
警告・退場


[警告] C1:反スポーツ的行為、C2:ラフプレイ、C3:異議、C4:繰り返しの違反、C5:遅延行為、C6:距離不足、C7:無許可入、C8:無許可去
[退場] S1:著しく不正なプレイ、S2:乱暴な行為、S3:つば吐き、S4:得点機会阻止(手)、S5:得点機会阻止(他)、S6:侮辱、CS:警告2回




観戦記

15時キックオフでは厳しいほどの残暑に見回れた日立市民運動公園陸上競技場。スタジアムの芝は水分がなくてこぼこになっているため、試合前に飯尾とドゥバイッチが話し合う場面が見られた。
開始早々、水戸はサイドを使った攻撃を仕掛けてきた。前がかりになり過ぎた水戸に対し最終ラインからドゥバイッチが落ち着いて前線にロングボ−ルを送り、水戸のディフェンダーが後ろに流したところを大友がかっさらい、わずか5分で先制するとその後、FKからニアサイドからドゥバイッチが2点目を追加し、開始10分で優勢を築いた。しかし、その後ペナルティエリア付近でのファウルでFKから失点をすると、お互い膠着状態となった。芝の状態が思わしくない事もあるが、ボールが思うように繋がらずバウンドするためほおりこみの多い展開が続くが、前半も終わりかけた44分。大友がもらったFKのチャンスから今度はファーサイドで待っていたドゥバイッチがさらに得点を追加し、1ー3で前半終了。後半もペースは変わらず、またもやFKから混戦をドゥバイッチが落ち着いて繋ぎ、賀谷が4点目。焦って攻撃を仕掛け、前がかりで攻め続ける水戸に対し、仙台は丁寧に後ろでボールを回し隙を伺う余裕があった。85分、カウンター気味で蓮見が小林にパスを出し、これを小林が落ち着いて決め、5点目が入るとその後は暑さと疲れと得点差のせいか、お互いミスを繰り返し、だれた内容となってしまった。
終わってみれば、1ー5。だが、点差以上に実力の差は感じなかった。良いところはそんなになかったが、悪いところもなかったという印象。まだ個人技に頼り過ぎていて、組織で相手を崩すというプレイがなかなか見られない。確かにグラウンドコンディションは悪く、パスを繋いでの攻撃は難しかったが、DFとボランチの距離が近すぎるように感じ、単調な攻撃が多かったように思える。それはシュート数の9本という記録にも表れているだろう。
しかし、財前が今年一番の動きを見せてくれたことは唯一良かった事ではないだろうか。5試合をこなし周りとの連係が良くなってきた事もあるだろうが、この日の財前からはキレのいい動きから精度の高いパスが次々と繰り出され、それに合わせるように大友と藤吉のバランスも良かったように思えた。
次節はまた順位の近い湘南との戦い。この試合で組織だった攻守を見せ、さらなるレベルアップを計って欲しい。
[ボランティア記者:高本]