公式記録・観戦記

2000 Jリーグ ディビジョン2 第29節

2000/08/19 19:00キックオフ 仙台スタジアム
[入場者数] 10,128人 [天候]晴 、弱風、24.3℃/ 72% [ピッチ]全面良芝、乾燥  [試合時間]102分

ベガルタ仙台 2( 1− 0)
( 0− 1)
(v1−0 )
1 モンテディオ山形
44分:大友 慧
102分:小林 康剛
得点 62分:堀井 岳也

高橋 範夫 GK 鈴木 克美

賀谷 英司
飯尾 和也
矢畑 智裕
田沢 浩之
DF 太田 雅之
小田島 隆幸
丸山 良明
依田 光正

千葉 直樹
蓮見 知弘
山田 隆裕
財前 宣之
MF 佐藤 淳志
高橋 健二
西山 哲平
永井 篤志

藤吉 信次
大友 慧
FW ワシントン
堀井 岳也

石川 研
山路 嘉人
平間 智和
伊藤 卓
小林 康剛
SUB 斉藤 武志
内山 俊彦
エドウィン
松田 英樹
中森 大介

11 → 19 [ 67分]
10 → 30 [ 77分]
交代 [ 58分] 29 → 11
[ 68分] 28 → 13
[ 81分] 14 → 19

(C2) 矢畑 智裕 [ 42分]
(C2) 飯尾 和也 [ 67分]
警告・退場


[警告] C1:反スポーツ的行為、C2:ラフプレイ、C3:異議、C4:繰り返しの違反、C5:遅延行為、C6:距離不足、C7:無許可入、C8:無許可去
[退場] S1:著しく不正なプレイ、S2:乱暴な行為、S3:つば吐き、S4:得点機会阻止(手)、S5:得点機会阻止(他)、S6:侮辱、CS:警告2回




観戦記

 今季3度目のみちのくダービー。前節ベガルタは大分に大敗しているだけに、ここはきっちり勝って連敗は避けたいところ。
 前半、ベガルタは選手達の動きに覇気がなく、攻守に精彩を欠いたプレーが目立った。特にドゥバイッチとリカルドを累積警告で欠いたDF陣は不安定で、縦パス主体でDFラインの裏を狙う山形の攻撃に再三揺さぶられ、何度か決定的なチャンスを許した。前半は山形のプレスが良く効いて、ほぼ完全に山形ペース。ベガルタにしてみればいいところなく時間が過ぎて行く。しかし、皮肉なことに先制したのはベガルタだった。前半44分、財前が山形のDFラインの裏をつくスルーパス。これに大友が走り込む。しかし、山形GK鈴木が飛び出して一足早くこれをクリア。ところがこのクリアボールが大友の顔(頭?)に当たり、跳ね返ったボールは何とゴールイン。何ともラッキーな先制点だが、大友は精彩を欠くベガルタ選手陣の中で一人気を吐き積極的に動きまわっていた。このゴールも決して偶然だけの産物ではないだろう。
 前半のもたつきぶりを反省してか、後半開始からしばらくはベガルタペース。何度かいい形を作ったものの、再び山形にペースを握られるようになる。後半17分、きれいにDFラインの裏を取られ、堀井に同点弾を許す。この後は一進一退の攻防が続いたが、山形の方にやや分があった。決定的なチャンスは明らかに山形の方が多かったのだが、山形の選手達のフィニッシュの思い切りの悪さと、シュートミスに救われた形になった。結局、90分では決着がつかずに延長戦へ。
 延長戦も基本的に山形ペース。二度ほど決定的な場面を作られるが、浦和戦を彷彿とさせる高橋の好守でなんとかしのぐ。そして、延長前半12分、右サイドを駆け上がった大友が左サイド前方へパス。このボールに対し山田と小林が走り込む。山田がDF2人を引き付けつつ、ぎりぎりでアウトサイドの小林へ流す。これを受けた小林が落ち着いてDFをかわし、Vゴール。イライラのつのる試合だったが、この得点シーンだけは実に鮮やかだった。
 全体的に試合内容は誉められたものではなかったが、ともかくもサポーターの声援に応える勝利。これで今季のみちのくダービーは3連勝となった。
[ボランティア記者:神林]