公式記録・観戦記

2000 Jリーグ ディビジョン2 第24節

2000/07/22 19:01キックオフ 仙台スタジアム
[入場者数] 13,189人 [天候]晴 、無風、27.0℃/ 77% [ピッチ]全面良芝、乾燥  [試合時間] 90分

ベガルタ仙台 0( 0− 1)
( 0− 1)
2 コンサドーレ札幌
得点 38分:エメルソン
80分:ビジュ

高橋 範夫 GK 佐藤 洋平

田沢 浩之
ドゥバイッチ
飯尾 和也
御厨 景
DF 森 秀昭
名塚 善寛
大森 健作

千葉 直樹
リカルド
山田 隆裕
財前 宣之
MF 田渕 龍二
野々村 芳和
ビジュ
村田 達哉
アウミール

小林 康剛
藤吉 信次
FW エメルソン
播戸 竜二

石川 研
蓮見 知弘
平間 智和
伊藤 卓
大友 慧
SUB 藤ヶ谷 陽介
古川 毅
山瀬 功治
黄川田 賢司
高木 琢也

19 → 29 [ 45分]
11 → 30 [ 58分]
10 → 13 [ 82分]
交代 [ 61分] 15 → 28
[ 71分] 9 → 16
[ 82分] 11 → 18

(C2) 千葉 直樹 [ 56分]
(C2) 飯尾 和也 [ 74分]
(C2) ドゥバイッチ [ 78分]
警告・退場 [ 58分] 村田 達哉 (C2)
[ 73分] 黄川田 賢司 (C2)
[ 89分] 佐藤 洋平 (C5)


[警告] C1:反スポーツ的行為、C2:ラフプレイ、C3:異議、C4:繰り返しの違反、C5:遅延行為、C6:距離不足、C7:無許可入、C8:無許可去
[退場] S1:著しく不正なプレイ、S2:乱暴な行為、S3:つば吐き、S4:得点機会阻止(手)、S5:得点機会阻止(他)、S6:侮辱、CS:警告2回




観戦記

 現在のJ2最大の関心事(?)と言えば、首位独走中の札幌を止めるのはどこか、だろう。ベガルタも目下4連勝中。ここで札幌を止めれば、ベガルタは5連勝で5位に浮上できる。財前と山田が先発、観客は1万3000人と、ドラマのための舞台と役者は整った、かに見えたのだが・・・
 試合開始からしばらくは完全にベガルタペース。札幌の立ち上がりが(アウェイモードなのか)鈍かったこともあるが、ベガルタが圧倒的にボールを支配した。山田のミドルシュートを皮切りに、何本か決定的なシュートを放ったが、札幌GK佐藤の好守の前に得点できず。(結果論だが、ここで得点できていれば流れも変わったのだろうが・・・)しかし、前半20分頃からベガルタのペースが落ち、札幌が息を吹き返す。試合が動いたのは前半38分、個人技でDFの裏を抜けたエメルソンに決められて失点。わかっていても止められないスピードはやはり脅威であり驚異でもあった。ベガルタも前半終了直前に小林が決定的な場面を作ったものの決められず、前半終了。
 後半は頭から小林に変えて大友を投入。しかし、ベガルタのリズムは悪く、札幌の攻撃陣に振り回される場面が続く。ベガルタも攻撃的な選手交代(というか、リザーブは石川以外みんな攻撃的な選手だったのだが)で局面打開を図るが、札幌の厚い壁をなかなか崩せない。おまけに後半に入りイエローや負傷者が続出する荒れた展開で、ベガルタの選手に集中力を欠いたプレーが散見されるようになる。後半35分には、ペナルティエリア付近からのFKからビジュに押し込まれて失点。この場面、ファウルからFKまでの間にだいぶゴタゴタがあり、集中力切れを招くようないやな雰囲気だったが、案の定やられてしまった。この失点の後は、ベガルタに気持ちが空回りし、浮き足立ったプレーが目立った。選手の焦りばかりが伝わって、チームのパフォーマンスががた落ちしてしまうような場面は、久しぶりに見たように思う。結局、札幌の前に力負け。残念ながら、ベガルタと札幌の間の個人力、チーム力、そして精神力の差を見せつけられる結果になった。財前、山田は前半こそ動きは良かったものの、後半はさすがに動きが重かった。コンビネーションにもまだ改善の余地がある。フル回転するには、もうしばらく時間が必要だろう。
 ホームでは久々の苦い内容での敗戦だが、これを引きずらずに次に臨んでほしい。
[ボランティア記者:神林]