公式記録・観戦記

2000 Jリーグ ディビジョン2 第23節

2000/07/08 19:00キックオフ 小瀬スポーツ公園陸上競技場
[入場者数] 1,382人 [天候]晴 、弱風、26.6℃/ 58% [ピッチ]良芝 、乾燥  [試合時間] 90分

ヴァンフォーレ甲府 1( 0− 1)
( 1− 1)
2 ベガルタ仙台
66分:倉貫 一毅
得点 10分:伊藤 卓
56分:大友 慧

吾妻 弘将 GK 高橋 範夫

谷奥 優作
渡邉 晋
仲田 建二
DF 田沢 浩之
ドゥバイッチ
飯尾 和也
賀谷 英司

土橋 宏由樹
ブルカ
新明 正広
金子 誠
倉貫 一毅
MF 千葉 直樹
リカルド
伊藤 卓
平間 智和

金 晃正
吉田 悟
FW 小林 康剛
藤吉 信次

伊藤 友彦
加納 昌弘
石原 大助
阿井 達也
菅野 拓真
SUB 石川 研
蓮見 知弘
中島 浩司
財前 宣之
大友 慧

7 → 24 [ 58分]
12 → 8 [ 59分]
交代 [ 45分] 19 → 29
[ 63分] 14 → 13
[ 77分] 11 → 10

(C1) 谷奥 優作 [ 37分]
警告・退場 [ 44分] 賀谷 英司 (C1)
[ 44分] 平間 智和 (C1)


[警告] C1:反スポーツ的行為、C2:ラフプレイ、C3:異議、C4:繰り返しの違反、C5:遅延行為、C6:距離不足、C7:無許可入、C8:無許可去
[退場] S1:著しく不正なプレイ、S2:乱暴な行為、S3:つば吐き、S4:得点機会阻止(手)、S5:得点機会阻止(他)、S6:侮辱、CS:警告2回




観戦記

 現在3連勝で波に乗るベガルタ仙台、最下位のヴァンフォーレ甲府にきっちりと勝って4連勝とさらに波に乗っていい形で首位コンサドーレ戦に突入したい。
 しかし、守備的MFのリカルド、千葉直が下がり気味になり、中盤が大きく空いてしまったため、甲府に中盤を支配されていた。
前半早々に裏をDFの裏を取られるスルーパスを決められたり、立ち上がりは甲府ペースだった。
 その中で、前半10分に右からのクロスをペナルティエリア左外で受け取った藤吉はペナルティエリア前を中央へと横切るドリブルでチャンスメイク中、甲府DFがたまらず反則で止める。
ここで得たフリーキックを直接ゴール右に伊藤が決める。
甲府ペースだった試合の流れを一気に仙台に引き寄せる価値ある先取点だった。
 その後、中盤の厚みを前に置くために、守備的MFをリカルドの一人にすることで、中盤を支配でき、攻撃にも中央からの細かいパスの連携や田沢、賀谷のサイド攻撃など、攻撃が多彩に展開できた。さらに、守備面では甲府の攻撃陣を完全に孤立化させ、全く攻撃の厚みを与えなかったといって良かった。
時折見せる甲府の攻撃も、高橋のセーブやDF陣がはじき返し、ゴールマウスを割らせることなく前半終了。
 後半に入り依然仙台ペースで進む中、後半11分に大きなサイドチェンジから、ボールを受けた賀谷が無人の左サイドを駆け上がり、コーナー付近からセンターリング。
大友はドンピシャのタイミングで、ゴール中央でダイビングヘッドで競り勝ちゴールゲットした。
先制点奪取後も仙台ペースで進む中で、追加点が欲しかったところで、綺麗な攻撃で貴重な追加点を得ることができた。
 その後も仙台ペースで試合は展開するが、後半21分に甲府の長いクロスを受け取った甲府MFが、ペナルティエリア左から中央への折り返しを甲府倉貫に決められ、2対1となった。ここから、甲府が流れを掴み、スタジアムも交え甲府の押せ押せムードになる中で浮足だった観があるベガルタ仙台。
FW藤吉をMF財前に変えて大友の1トップにすることにより、中盤の数を増やして中盤を支配するなどの修正を加え、なんとか甲府の反撃を凌ぎ試合終了のホイッスル。
2対1の勝利。後半の甲府が1点を返した後の反撃を見ると、1チャンスを物にした先取点がこの試合の主導権を握るキーポイントであった。
4連勝を物にして、この流れを掴んだまま次節首位コンサドーレ叩きといきたい。
[ボランティア記者:高林]