公式記録・観戦記

2000 Jリーグ ディビジョン2 第22節

2000/07/01 19:00キックオフ 仙台スタジアム
[入場者数] 12,301人 [天候]晴 、弱風、26.3℃/ 80% [ピッチ]全面良芝、乾燥  [試合時間] 90分

ベガルタ仙台 1( 1− 0)
( 0− 0)
0 水戸ホーリーホック
35分:伊藤 卓
得点

高橋 範夫 GK 本間 幸司

田沢 浩之
ドゥバイッチ
飯尾 和也
賀谷 英司
DF 菅野 賢一
辛島 啓珠
渡辺 卓
鳥羽 俊正

千葉 直樹
リカルド
伊藤 卓
平間 智和
MF 笠原 宗太
北島 義生
冨田 大介
村田 教生

小林 康剛
藤吉 信次
FW 須藤 大輔
矢野 マイケル

石川 研
蓮見 知弘
中島 浩司
財前 宣之
大友 慧
SUB 林 一章
山村 泰弘
磯野 修久
西川 周吾
北川 佳男

11 → 29 [ 75分]
30 → 13 [ 87分]
交代 [ 45分] 35 → 23
[ 73分] 17 → 8
[ 82分] 16 → 2

(C2) リカルド [ 1分]
(C1) ドゥバイッチ [ 53分]
(C2) 小林 康剛 [ 70分]
警告・退場 [ 78分] 渡辺 卓 (C2)


[警告] C1:反スポーツ的行為、C2:ラフプレイ、C3:異議、C4:繰り返しの違反、C5:遅延行為、C6:距離不足、C7:無許可入、C8:無許可去
[退場] S1:著しく不正なプレイ、S2:乱暴な行為、S3:つば吐き、S4:得点機会阻止(手)、S5:得点機会阻止(他)、S6:侮辱、CS:警告2回




観戦記

 前節の勝利でベガルタは再び6位に浮上した。この位置をキープするためには、勝ち点差1で7位につけている水戸には絶対に負けられない。この前期を締めくくる試合には、12000人の観客が訪れた。
 試合開始直後は水戸の出足が良く、ベガルタがやや劣勢だったものの、徐々にベガルタペースの展開になる。財前の復帰、山田の加入が刺激になったのか、MF陣の健闘がとりわけ目を引いた。リカルド、千葉、平間、伊藤はそれぞれ個性を生かしていい働きを見せていた。特に、リカルドの低い弾道のミドルシュートは今後の大きな武器になるかもしれない。千葉も開幕以来、低迷状態が続いていたが、大分戦をきっかけにかなり復調しつつあるのではないだろうか。ともあれ、前半のベガルタの中盤は水戸を圧倒していた。試合が動いたのは前半35分、右サイドの田沢からのクロスを、ゴール前の小林が水戸DFと競り合いながらショートパス(こぼしただけ?)。これに走り込んだ伊藤が決めてベガルタが先制。25分頃のチャンスには、スパイクが脱げてずっこけた伊藤だが、これで名誉挽回。この後はリードした安心感からか、はたまた時間帯を考えてか、例によってベガルタがややペースを落として前半終了。
 後半は猛烈な蒸し暑さと、1点リードという状況のためか、選手達の動きが重くなる。攻撃では前半ほどの積極性が見られなくなり、一方、守備でもそれほどの脅威ではないはずの水戸の攻撃陣に何度かヒヤリとする場面を作られる。後半のベガルタは明らかに精彩を欠いていたが、ベガルタの選手の足が止まるのと時を同じくして水戸の選手の足も止まったのが幸いして、どうにか持ちこたえて試合終了。後半の内容にはかなりの不満が残るものの(前座試合の少年サッカー決勝戦の方がずっとエキサイティングだった)、前半の得点シーンまでの出来はまずまずで、あれをどの程度持続できるのかが今後の課題だろう。ともあれ、3試合連続完封で3連勝を達成した。
 この日の勝利でベガルタのリーグ戦二巡目の成績は7勝3敗。さらなるレベルアップを図りつつ、この勝率を今後も維持してほしい。
[ボランティア記者:神林]