公式記録・観戦記

2000 Jリーグ ディビジョン2 第19節

2000/06/17 18:33キックオフ 浦和市駒場スタジアム
[入場者数] 15,561人 [天候]曇 、中風、20.0℃/ 72% [ピッチ]全面良芝、乾燥  [試合時間] 90分

浦和レッズ 4( 3− 0)
( 1− 2)
2 ベガルタ仙台
12分:福田 正博
18分:内舘 秀樹
44分:クビツァ
56分:西野 努
得点 75分:蓮見 知弘
89分:蓮見 知弘

田北 雄気 GK 高橋 範夫

山田 暢久
西野 努
土橋 正樹
内舘 秀樹
DF 田沢 浩之
ドゥバイッチ
飯尾 和也
賀谷 英司

吉野 智行
石井 俊也
阿部 敏之
小野 伸二
MF 千葉 直樹
リカルド
伊藤 卓
平間 智和

クビツァ
福田 正博
FW 小林 康剛
藤吉 信次

安藤 智安
小島 徹
広瀬 治
福永 泰
大柴 健二
SUB 石川 研
蓮見 知弘
中島 浩司
大友 慧
ロドリゴ

34 → 13 [ 67分]
8 → 10 [ 81分]
20 → 18 [ 87分]
交代 [ 45分] 19 → 29
[ 59分] 14 → 13
[ 71分] 7 → 8

警告・退場 [ 27分] 賀谷 英司 (C1)
[ 49分] ドゥバイッチ (C2)


[警告] C1:反スポーツ的行為、C2:ラフプレイ、C3:異議、C4:繰り返しの違反、C5:遅延行為、C6:距離不足、C7:無許可入、C8:無許可去
[退場] S1:著しく不正なプレイ、S2:乱暴な行為、S3:つば吐き、S4:得点機会阻止(手)、S5:得点機会阻止(他)、S6:侮辱、CS:警告2回




観戦記

 現在首位のレッズ、しかし、前回の対戦では2点差でリードするまで苦しめたことや、レッズ自体連敗中で不安定さが少々見え始めてきたということを考えると、ベガルタは付け入る隙は充分に思われた試合であったが・・・・・
試合開始早々、レッズの勢いに飲まれ防戦一方。前節が休みだっただけに試合感が戻ってないためか、選手達の動きが鈍い。そんなときの2失点だった。1点目はバーに当たったボールが無情にも、福田へ向かう。福田は落ちついて無人のゴールへ押し込んだ。18分に2点目は綺麗なコーナーキックから点を奪われるといった連続失点を喫してしまった。
 2点目を取られてから、目が覚めたようにパス回しも早くなり、中盤でも積極果敢にボールを奪いにいき、一進一退の互角の展開に持ち込む。
リカルドのロングシュートや左右のサイドからのフィードで中央へと展開するいつものベガルタのいい攻撃のパターンも何度か見られた。前半中に1点返しておけば流れをぐっと引き戻すことも可能であったが、前半終了間際にラインをあげていたディフェンスとゴールキーパーの間のスペースにスルーパスを流され、受けたクビッァにきっちり決められる。結果的には0-3で前半終了。

 後半から大友を投入し自由奔放な動きで、攻撃のリズムを変える。
序盤は大友の投入が有効な攻撃も見られるが、出鼻をくじかれるように後半11分にコーナーキックから追加点を入れられ0-4。
 流れの中でもコーナーキックでもレッズはゴールキーパーとディフェンスライン間のスペースを上手く狙っていた。一方ベガルタはゴールキーパーとディフェンスライン間のスペースをとらえるような攻撃ができたのは無ではないがレッズの半分もなかった。
 その後、一進一退の攻防が展開されるが、レッズの壁を破れず、追って投入された蓮見、中島が機能し始めた終盤にベガルタが押し気味になり、攻撃のスピードも速くなり、形もできるようになってきた。たまらずラインを引いたレッズDFの前にできたスペースから蓮見が思い切って目の覚めるようなミドルシュートを後半30分とロスタイムにレッズゴールにたたき込む。
 この2本のシュートでベガルタは負けたにしても一矢を報いた形で終わったベガルタだが、試合の流れを見ると目的がはっきりと見えている組織的なレッズの攻撃やディフェンスに遅れを取っていることは否めなかった。強いチームと戦うこと、それは相手の強さを肌で感じられる絶好の機会である。負けるにしてもベガルタのメンバーにはレッズ長所の何かを体得して欲しい。
[ボランティア記者:高林]