公式記録・観戦記

2000 Jリーグ ディビジョン2 第15節

2000/05/28 14:00キックオフ 仙台スタジアム
[入場者数] 5,976人 [天候]曇、中風、26.3℃/ 53% [ピッチ]全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

ベガルタ仙台 3( 0− 1)
( 3− 0)
1 ヴァンフォーレ甲府
68分:藤吉 信次
72分:大友 慧
81分:蓮見 知弘
得点 30分:アントニオ

高橋 範夫 GK 伊藤 友彦

田沢 浩之
ドゥバイッチ
飯尾 和也
賀谷 英司
DF 渡邊 晋
石原 大助
仲田 建二
谷奥 優作

千葉 直樹
リカルド
伊藤 卓
平間 智和
MF 金子 誠
阿井 達也
アントニオ
倉貫 一毅

小林 康剛
藤吉 信次
FW 金 晃正
菅野 拓真

石川 研
蓮見 知弘
中島 浩司
大友 慧
ロドリゴ
SUB 坂本 武久
藤田 慎一
神田 文之
福島 大地
ルイス

19 → 29 [ 58分]
14 → 13 [ 62分]
30 → 8 [ 82分]
交代 [ 36分] 33 → 23
[ 73分] 25 → 28
[ 75分] 10 → 32

(C2) 中島 浩司 [ 89分] 警告・退場 [ 3分] 阿井 達也 (C2)
[ 85分] 藤田 慎一 (C1)


[警告] C1:反スポーツ的行為、C2:ラフプレイ、C3:異議、C4:繰り返しの違反、C5:遅延行為、C6:距離不足、C7:無許可入、C8:無許可去
[退場] S1:著しく不正なプレイ、S2:乱暴な行為、S3:つば吐き、S4:得点機会阻止(手)、S5:得点機会阻止(他)、S6:侮辱、CS:警告2回




観戦記

 5月のベガルタは、3勝1敗1分と調子がいい。対する甲府は現在1分けをはさんで8連敗中と元気がない。しかし、甲府には前回敗れている(これが今季の甲府の唯一の勝ち星)だけに、きっちりと勝っておかねばならない試合だ。
 前半、試合は基本的にベガルタペース。ベガルタが圧倒的にボールを支配し、甲府が時折カウンターで逆襲する。特に前半20分あたりまでは完全なベガルタペース。決め事があったのか、左サイドの賀谷が積極的に攻めあがるなど、形としてはなかなか良かったのだが、フィニッシュの思い切りが悪く、攻めている割に点が入る気配がない。また、全体的には両チームともパスミスが多く、締まらない展開が続く。そうこうしているうちに前半30分、中盤でのミスからアントニオにミドルシュートを叩き込まれ、先制を許してしまう。この後もピリっとしないまま前半終了。
 後半、目を覚ましたベガルタは圧倒的な攻勢に出るが、相変わらずのミスに加え、甲府が引き気味になったこともあり、なかなかゴールを割ることができない。この展開に、ベンチは早めに大友を投入、これが効いた。後半23分、ペナルティエリア内で粘った大友がゴール正面の藤吉へパス、藤吉の見事な反転シュートで同点に追いつく。(この後、ボールを自ら拾ってセンターサークルへ戻って行く藤吉の意欲も素晴らしかった。)さらに後半27分、再びペナルティエリア内へ鋭く切り込んだ大友が、ゴールラインぎりぎりの角度のないところから、ゴールの天井に突き刺さる技有りのシュートを決めて逆転。
 この後、ベガルタは安心してしまったのか、不必要なバックラインでのパス回しなど、覇気のないプレーが見られるようになる。しかし、後半36分には、蓮見が中央に持ち込んで追加点、チームに喝を入れる。これでベガルタは再び目を覚ます。甲府が気落ちしたこともあってかベガルタが押しまくり、試合終了。PKを大友がミスするなど、決定機をいくつか逃したのは残念だが、後半の決定的なチャンスのほとんどは大友が動き回ることから産み出されていたので、文句をつけるのも酷だろう。
 前半のもたつきなど課題は残るが、まず快勝と言っていい内容で勝利を収め、5月は4勝1敗1分と上出来。上位チームと当たる機会の多い6月をどう乗り切るかが、今後のカギだ。
[ボランティア記者:神林]