公式記録・観戦記

2000 Jリーグ ディビジョン2 第12節

2000/05/14 13:04キックオフ 仙台スタジアム
[入場者数] 8,226人 [天候]曇 、弱風、20.6℃/ 68% [ピッチ]全面良芝、水含み  [試合時間] 90分

ベガルタ仙台 3( 0− 1)
( 3− 1)
2 湘南ベルマーレ
54分:平間 智和
68分:田沢 浩之
89分:大友 慧
得点 20分:松原 良香
61分:和波 智広

高橋 範夫 GK 水谷 雄一

田沢 浩之
ドゥバイッチ
飯尾 和也
賀谷 英司
DF 堀 孝史
高田 哲也
川口 卓哉
和波 智広

千葉 直樹
リカルド
伊藤 卓
平間 智和
MF 渡辺 淳一
中里 宏司
オルティス
前園 真聖

小林 康剛
藤吉 信次
FW 松原 良香
酒井 良

石川 研
蓮見 知弘
中島 浩司
大友 慧
ロドリゴ
SUB 鈴木 正人
時崎 悠
樹森 大介
田辺 和彦
船越 優蔵

14 → 13 [ 64分]
7 → 8 [ 70分]
6 → 29 [ 87分]
交代 [ 24分] 33 → 23
[ 70分] 25 → 28
[ 80分] 10 → 32

(C1) 平間 智和 [ 54分]
(C1) 飯尾 和也 [ 75分]
警告・退場 [ 23分] オルティス (C2)
[ 44分] 渡辺 淳一 (C2)


[警告] C1:反スポーツ的行為、C2:ラフプレイ、C3:異議、C4:繰り返しの違反、C5:遅延行為、C6:距離不足、C7:無許可入、C8:無許可去
[退場] S1:著しく不正なプレイ、S2:乱暴な行為、S3:つば吐き、S4:得点機会阻止(手)、S5:得点機会阻止(他)、S6:侮辱、CS:警告2回




観戦記

 前節で対戦相手が一回りし、この試合から二巡目に入る。一巡目は不本意な成績に終わったベガルタ。今後の巻き返しのためには負けられない試合だ。
 前半はまずベガルタがペースを握る。大きなサイドチェンジを頻繁に行い、遠目から積極的なシュートを放つ。リカルドの幻ゴールもあったりして、いい形の攻撃が続いた。一方の湘南は、ロングボールからフォワードがスピードを生かして走り込んでくるというパターン。スピードやペナルティエリア付近でのボール回しは流石という印象を受けたが、中盤をベガルタが支配しているため、それほど怖くはない。(とはいえ、松原がボールを持つと結構怖かったが。)しかし前半20分、ワンチャンスから松原のヘディングシュートで先制を許してしまう。虚をつかれた感じの失点だったが、これでベガルタはリズムを崩してしまった。その後は湘南に押されていいところなく前半終了。
 後半も湘南が押し気味だったが、後半9分、コーナーキック後の混戦から平間が決めて同点。しかし、後半16分には、中盤のパスミスから和波に決められ、再び勝ち越される。いままでだったらここで意気消沈してしまうところだが、この日のベガルタは一味違っていた。後半23分、田沢の放ったミドルシュートが湘南ディフェンダーのクリアミスでコースが変わってゴールイン。オウンゴールと言ってもおかしくないようなラッキーな形で再び同点に。この後は激しい応酬が続いたが、高橋が好セーブでなんとか踏ん張り、決定的なシュートもポストに救われるなど、ベガルタにはツキもあった。そして後半ロスタイム、藤吉のパスを受けた大友が湘南GK、ディフェンダーと交錯しながらシュート。これが勢いなくゴールへ転がって行くのをなんとか追いつき、もう一度自分で押し込んで決勝点。前回の山形戦同様、ロスタイムに勝負が決まる劇的な勝利でホーム2連勝を飾った。
 二度勝ち越しを許しながら、二度とも追いついての逆転勝ちは非常に大きい。ベガルタには確かにラッキーな面があった。しかし、いままでのベガルタは「運を味方につける」ような粘りを発揮することができなかった。その粘り強さをチームが徐々に身につけつつあるのは頼もしい限り。この勢いを切らさず二巡目を乗り切ってほしい。
[ボランティア記者:神林]