公式記録・観戦記

2000 Jリーグ ディビジョン2 第11節

2000/05/07 14:00キックオフ ひたちなか市総合運動公園陸上競技場
[入場者数] 2,212人 [天候]晴 、強風、23.3℃/ 63% [ピッチ]全面良芝、乾燥  [試合時間]120分

水戸ホーリーホック 0( 0− 0)
( 0− 0)
( 0− 0)
( 0− 0)
0 ベガルタ仙台
得点

本間 幸司 GK 高橋 範夫

鳥羽 俊正
山村 泰弘
渡辺 卓
菅野 賢一
DF 田沢 浩之
ドゥバイッチ
リカルド
賀谷 英司

笠原 宗太
冨田 大介
西川 周吾
南 光太
MF 千葉 直樹
中島 浩司
伊藤 卓
平間 智和

須藤 大輔
村田 教生
FW 小林 康剛
藤吉 信次

林 一章
辛島 啓珠
水野 淳
金口 望
矢野 マイケル
SUB 石川 研
山路 嘉人
蓮見 知弘
大友 慧
ロドリゴ

25 → 4 [ 59分]
7 → 32 [ 68分]
9 → 35 [ 85分]
交代 [ 74分] 19 → 29
[ 78分] 8 → 13
[117分] 6 → 2

(C2) 冨田 大介 [ 44分]
警告・退場 [ 48分] 平間 智和 (C2)
[ 52分] 千葉 直樹 (C1)


[警告] C1:反スポーツ的行為、C2:ラフプレイ、C3:異議、C4:繰り返しの違反、C5:遅延行為、C6:距離不足、C7:無許可入、C8:無許可去
[退場] S1:著しく不正なプレイ、S2:乱暴な行為、S3:つば吐き、S4:得点機会阻止(手)、S5:得点機会阻止(他)、S6:侮辱、CS:警告2回




観戦記

 前節でいい形で勝利を物にしたベガルタ仙台。この勢いに乗って中位へとステップアップしたいだけに、現在中位に位置する水戸は白星を取っておきたい相手である。
 やや風が強い中、前半は風下に陣地を取ったベガルタは試合開始から、水戸の風を利用した後ろから縦へ左右へと蹴り込んでくる攻撃に手こずった感じが否めなかった。また、水戸はボール回しもワンタッチパスを繋いで左右に展開する早い攻撃を仕掛け、試合全体を通してコーナーキックを含めたサイドからの攻撃には肝を冷やさせられた。一方、パス回しにぎこちなさが残るベガルタではあったが、平間のポストプレーから小林のシュートや右サイドでパスを受けた小林が個人技で2人のDFを抜きシュートするといった随所に攻撃に輝きを見せていた。前半は風下にもかかわらずやや仙台ペースだった。

 後半は風上の陣地になり、完全に仙台ペースだった。前半とは逆に仙台は追い風を利用した左右からのフィードが有効になる。またMF陣や藤吉が攻撃に移る際に、中盤で一時ボールをキープすること、ペナルティエリアの前で横へのドリブルによって、相手DFを引きつけ揺さぶる攻撃のいい溜ができていた。他方水戸は前半に見られた縦のフィードも風に押し戻され、思うように攻撃に移れず、パス回しもベガルタが早い動きでパスカットで攻撃を未然に押さえていた。
 賀谷、田沢両サイドバックのオーバラップやセットプレイやロングシュートなど多様な攻撃を試みるがなかなかゴールを割れない。後半終了間際に蓮見が追い風を利用してのロングシュートを狙ったが惜しくもクロスバー直撃に終わった・・・・

 延長に入り、前半は一気に勝負を付けに風上に陣取り波状攻撃を仕掛ける。壁パス、DFを揺さぶるフィード、サイド攻撃等チャンスメイクするが、結局、両チーム延長合わせ120分ゴールネットを揺らすことはできなく、0対0で試合終了。

 点数が示すとおり両チームとも守りが堅く均衡した試合であった。全体的に押していたベガルタは勝ち点3を取れなかったことは悔やまれる試合であった。決定的ともいえるチャンスは何度もあったのだが、シュートが枠内に行ったのは2本ぐらいであったろうか。枠内にシュートすること、決められる所できっちりと決めることが勝つために、さらに上位へ進む上で必要不可欠、最大の課題であろう。
[ボランティア記者:高林]