公式記録・観戦記

2000 Jリーグ ディビジョン2 第10節

2000/05/04 14:03キックオフ 仙台スタジアム
[入場者数] 7,365人 [天候]晴 、弱風、17.3℃/ 60% [ピッチ]全面良芝、水含み  [試合時間] 90分

ベガルタ仙台 2( 1− 0)
( 1− 1)
1 モンテディオ山形
1分:藤吉 信次
89分:蓮見 知弘
得点 72分:佐藤 淳志

高橋 範夫 GK 鈴木 克美

田沢 浩之
ドゥバイッチ
飯尾 和也
賀谷 英司
DF 佐藤 淳志
丸山 良明
太田 雅之
岩元 洋成

千葉 直樹
リカルド
伊藤 卓
平間 智和
MF 吉田 達磨
高橋 健二
西山 哲平
エドウィン

小林 康剛
藤吉 信次
FW 堀井 岳也
ジェフェルソン

石川 研
蓮見 知弘
中島 浩司
大友 慧
ロドリゴ
SUB 斉藤 武志
小田島 隆幸
内山 俊彦
小久保 純
根本 亮助

17 → 8 [ 61分]
30 → 13 [ 76分]
19 → 29 [ 83分]
交代 [ 64分] 6 → 15
[ 69分] 8 → 20
[ 75分] 10 → 17

(C2) ドゥバイッチ [ 59分]
(C2) 大友 慧 [ 85分]
(C1) 伊藤 卓 [ 89分]
警告・退場


[警告] C1:反スポーツ的行為、C2:ラフプレイ、C3:異議、C4:繰り返しの違反、C5:遅延行為、C6:距離不足、C7:無許可入、C8:無許可去
[退場] S1:著しく不正なプレイ、S2:乱暴な行為、S3:つば吐き、S4:得点機会阻止(手)、S5:得点機会阻止(他)、S6:侮辱、CS:警告2回




観戦記

 今季初の東北ダービーはあいにくの雨模様。ベガルタはいい試合をしながらもここまで1勝7敗。ここでホーム初勝利を挙げて浮上のきかっけをつかみたいところ。
 試合開始早々、果敢なドリブルを見せた小林がペナルティーエリア内で倒され、PKを得る。これを藤吉がきっちり決めて、あっという間にベガルタが先制。しかし、これで慎重になったのか、はたまた安心してしまったのか、ベガルタは動きが悪く、有効な攻撃の形がほとんど作れなくなる。バックラインでのパス回しがやたらに多く、攻撃も右サイド偏重、狭い方へ狭い方へとボールを運んでは相手に止められるという悪い時の癖が復活。しかし、一方の山形も同様に動きやパス回しに精彩がなく、全体的に押し気味ではあるもののシュートまで持って行けない。両チームともまともにシュートを打てるようになったのは、前半35分過ぎあたりからだったろうか。結局、得点後はほとんど見せ場がない退屈な展開で前半終了。
 後半は1点ビハインドの山形が積極的に攻める。ベガルタも前半よりは良くなったものの、依然としてピリッとしないプレーが続く。そして後半27分、FKのこぼれから佐藤にミドルシュートを決められ同点に。これでようやくベガルタも目を覚ました。失点直後の平間のシュートをはじめ、何度かいいチャンスを作る。一方の山形もあわやという場面を何度か作るが、高橋の好セーブなどでなんとか踏ん張る。攻守の切り替えが激しく入れ替わる一進一退の攻防が続いたが、互いに決められないまま時間は過ぎ、延長の気配が色濃くなる。しかし、後半ロスタイム、前線でのこぼれ球を拾った藤吉がドリブルから右サイドへ絶妙のパス。これを受けた蓮見がきっちり叩き込み、土壇場で勝ち越し! 山形の最後の粘りもなんとか振り切って、ついに待望のホーム初勝利を挙げた。
 ベガルタの出来そのものは、浦和戦(の前半)の出来に比べるとかなり不満が残ったが、それでも90分で勝てたのは大きい。次節の水戸戦で対戦チームは一巡する。とりあえず水戸には昨年の天皇杯での借りをきっちり返し、連勝で二巡目に臨んでほしい。
[ボランティア記者:神林]