公式記録・観戦記

2000 Jリーグ ディビジョン2 第4節

2000/3/30 18:30キックオフ 山梨県小瀬スポーツ公園陸上競技場
[入場者数]951人 [天候]晴、中風、15.0℃/20% [ピッチ]良芝、乾燥 [試合時間]90分

ヴァンフォーレ甲府 1(0−0)
(1−0)
0 ベガルタ仙台
71分:新明得点

伊藤 友彦GK石川 研

渡邊 晋
石原 大助
仲田 建二
谷奥 優作
DF斎藤 克幸
リカルド
飯尾 和也
賀谷 英司

阿井 達也
新明 正広
土橋 宏由樹
赤尾 佳宣
MF千葉 直樹
中島 浩司
蓮見 知弘
平間 智和

金 晃正
吉田 悟
FW小林 康剛
藤吉 信次(ラフ)

坂本 武久(GK)
加納 昌弘(DF)
アントニオ(MF)
倉貫 一毅(MF)
(ラフ)ルイス(FW)
SUB高橋 範夫(GK)
山路 嘉人(DF)
中村 学(MF)
大友 慧(FW)
瀬川 誠(FW)

赤尾→倉貫[58分]
金→ルイス[60分]
土橋→アントニオ[71分]
交代[73]小林→大友
[75分]蓮見→中村




観戦記

開幕以降これまで勝ち星のない両チーム、仙台は是非とも勝ち点を奪いたい相手と今期初のナイターでの対戦となった。
両チームとも4-4-2のシステム、仙台は前の試合怪我をした伊藤に代わって蓮見が入った。

試合開始早々から優勢に立ったのは甲府。
前線からプレッシャーをかけボール奪いに行くなど積極的に動く。
また良い形での攻めも再三見られ仙台ゴールを脅かす。
逆に仙台は全体に動きが悪く、勢いに押されて受けに回ってしまう。
特にDF陣は玉離れが悪いため、最終ラインでボールを奪われるなど危ない場面があるが、相手のミスに救われ失点を免れる。
また仙台はこれまでの試合同様連係ミスも散見され、中盤から前線までボールが繋がらずチャンスが作れないまま試合が進む。
しかしオーバーペースだったのか、30分過ぎから甲府の運動量が落ち、次第に仙台ペース。FWへパスが供給され攻めの形ができるようになるもののの、得点を奪えず前半終了。

ハーフタイムを挟んでも仙台の攻勢が続く。
勢いがあるためボールの支配率が上がり、サイドから相手DFを切り崩すなど効果的な攻めが見られ、ゴール前で蓮見にラストパスが渡る場面が何度か訪れる。
しかし、これらの決定的なチャンスもシュートがGKの正面を突くなど、あと一歩というところで得点に至らない。
これに対し甲府は長身FWを投入するなど次々と選手交代を行って流れを変えようと試み、これが的中、後半26分、数少ないCKを押し込まれ先取点を与えてしまう。
同点を狙う仙台もルーキーの大友、スピードのある中村を相次いで投入する。
しかし、得点を奪ったことで俄然勢いを取り戻した甲府に対し、仙台は徐々にあせりが見え始め、不必要なファールをするなど、相手のペースを崩せぬまま時間が過ぎていく。
個人技からの単調な攻撃の繰り返しでは、得点できるはずもなく試合終了のホイッスル。

連敗脱出ならず。
甲府の作戦に見事にやられた。失点の場面では、仙台も同様に選手交代を用意していたのだが、後手にまわってしまったのが非常に残念である。
連敗が選手たちの自信を失わせているのではないだろうか。サポーターは選手から謝罪の言葉が聞きたくてスタジアムに足を運ぶのではない。試合後の選手の顔は苦悩に溢れていた。
開幕前の構想に狂いが生じているのであろうから、短い時間で修正することは難しいかもしれないが、次節ホームサポーターの熱い応援で選手を後押しし、勝利を掴んで欲しい。
[ボランティア記者:和田]