公式記録・観戦記

2000 Jリーグ ディビジョン2 第3節

2000/3/26 13:00キックオフ 仙台スタジアム
[入場者数]6,544人 [天候]曇、中風、8.0℃/46% [ピッチ]全面良芝、乾燥 [試合時間]110分

ベガルタ仙台 0(0−0)
(0−0)
(0−0)
(0−1v)
1 サガン鳥栖
得点110分:北内

石川 研GK高嵜 理貴

斎藤 克幸
リカルド
飯尾 和也
賀谷 英司
DF佐藤 陽彦
川前 力也(ラフ)
松田 考功

千葉 直樹
中島 浩司
伊藤 卓
平間 智和
MF中村 伸
高木 健旨
古川 隆志
小林 悟
古賀 正人

小林 康剛
藤吉 信次
FW片渕 浩一郎
佐藤 大実

高橋 範夫(GK)
山路 嘉人(DF)
蓮見 知弘(MF)
瀬川 誠(MF)
(ラフ)ロドリゴ(FW)
SUB前田 義貴(GK)
有村 光史(DF)
森保 洋(MF)
北内 耕成(MF)
小石 龍臣(FW)

伊藤→蓮見[45分]
藤吉→ロドリゴ[90分]
交代[64分]古川→森保
[69分]古賀→北内
[97分]小林→有村




観戦記

 待ちに待ったホームゲーム。しかし、開幕以来2連敗、おまけに今日は寒―い天候と、すっきりしない状況。ここはひとつ、寒さを吹き飛ばす内容で連敗ストップ、ホーム初勝利といきたいところ。対戦するサガン鳥栖は、昨シーズンからメンバーがほとんど変わっていない。このチーム相手にどの程度戦えるかは、今季のベガルタを占う試金石となるだろう。

 試合開始後しばらくは互いに様子見、それから徐々に鳥栖がペースを握る展開。鳥栖の攻撃は、中盤から前線へ素早い縦への突破をはかるパターンが中心、というかほとんどそれだけ。しかし、これがなかなか効果的で、しばしばベガルタDF陣を慌てさせる。一方のベガルタだが、チームとしての動きがあまりよくない。特に中盤にボールが渡った時の周囲の選手が動きだしや、ボールを持った選手が囲まれた時のフォローが遅く、前線へのパスもカットされがち。ということで中盤が組み立てられない苦しい時間帯が続く。それでも平間の活躍などで何度かチャンスを作った。しかし、互いに無得点のまま前半終了。

 後半開始。前半のもたつきぶりを反省したのか、ベガルタが攻勢にでる。特に小林と蓮見はいい動きをしていた。しかし、前掛かりになった分守備は薄くなり、たびたびピンチを招く。後半は攻守が激しく入れ替わり、そのたびに決定的なチャンスが訪れるスリリングな(悪く言うとバタバタした)展開となるが、両チームとも決定力を欠き得点できない。ベガルタも、後半40分の中島のシュート(ポストに嫌われた)を筆頭に、決定的なチャンスが何度かあったのだが…。

 結局、後半でも決着が着かず延長戦へ。延長戦も後半と同じく、互いに決定的なチャンスを作り合う展開。前半10分には、斎藤の決定的なシュートがあったのだが、鳥栖のGK高嵜の好守に阻まれる。逆に延長後半20分、スローインからのプレイでDF陣の集中力が緩んでいたところを、鳥栖のMF北内に決められVゴール負け。去年くり返し見た苦い光景が再び・・・

 残念な結果に終わってしまったが、それでも全く駄目だったという訳でもない。登場した選手達の動きは総じて良く、個人の能力は鳥栖を上回っていたように思う。それでも勝てなかったのは、チームとしての意思統一の差だろうか。この部分が熟成されてくれば・・・
[ボランティア記者:神林]